カレーと音楽が好きなイラストレーターかざまりささんが、美味しいカレーやスパイスにまつわる情報をお届け。今回は前回に引き続き、カルチャーの街でありカレー店激戦区の、下北沢のカレー店をご紹介します!
TOKYO SPICE CURRY 赤と黒 下北沢
カレー激戦区・下北沢の駅からほど近いバーでお昼に間借り営業する、TOKYO SPICE CURRY 赤と黒 下北沢。鶏がらスープと20種類ものスパイスを使用した、香り豊かなカレーが特徴のお店です。
老舗パキスタン・インド料理店 銀座デリーの流れをくむ、横浜ボンベイ高田馬場店の系列店として荻窪店に次いで昨年オープンしました。カレー研究に余念のない店主のつくる本格カレーは、激戦区下北沢に通うカレー好きをも唸らせます。
メニューは赤(薬膳カレー)と黒(カシミールカレー)とインドカレーの3種類のソースで構成されています。老舗カレー店の流れはくみつつも、隠し味に赤にはアンチョビ、黒には醤油を使用するなど、斬新さも融合された奥深いカレーは絶品。多くの野菜や調味料の旨味とフルーティーなコクの中にスパイスの辛さが交わります。
今回はデリバリーサービス「Chompy」でこちらを注文しました。
広島県産牡蠣の薬膳カレー ¥1,400
スパイスタマゴ ¥100
初めて訪れる(注文する)お店ではまず看板メニューを、という自分のルールから外れてもどうしても食べたかったこちら。限定商品の「広島県産牡蠣の薬膳カレー」です(スパイスタマゴトッピング)。
「広島県産牡蠣(Lサイズ)を3つ白ワインでフランベし、薬膳ソースに牡蠣の旨味があいまった最高の1品」との商品説明の通り、ふっくらした旨味たっぷりの牡蠣と、牡蠣の風味が加わった赤い薬膳ソースがまさに絶品のカレーです。カレーには珍しい、ネギもたっぷり入っていてこちらも牡蠣の出汁と抜群に合います。
牡蠣は白ワインでフランベされているので臭みはなく、しかし牡蠣の風味はしっかり残っていてスパイスとの響き合いを楽しめます。
カレーの辛さの具合は注文時に選択可能。私は辛さ「控えめ」を選択しましたが、スパイスの香りは感じられつつ、辛くはないのでさらさらと食べられました。
スパイスタマゴはカレーにまろやかさを追加。黄身のとろみが程よく、より食が進んでしまいます。お腹が空いていたこともあり、あっという間に完食! ランチにちょうど良い量で、しかし満足感はたっぷりのカレーでした。
次回は、お店の名前を冠した「赤と黒のあいがけ」も注文してみたいと思います。
みなさんもぜひ、老舗の流れをくむ、研究に研究を重ねた深みのあるカレーを召し上がってみてはいかがでしょうか。
TOKYO SPICE CURRY 赤と黒 下北沢
東京都世田谷区北沢2丁目11−4
03-6751-0656
Twitter @akakuro_curry
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