脚本家 岸本鮎佳さんがサウナへの愛を語り尽くす連載「サウナヴィッチ」。あなたもサウナの魅力を知って、ぜひ愛好者の仲間入りを!
vol.11 「ととのう」って何!?サウナのととのい方、伝授します
女性の間でもサウナの存在が当たり前になり、サウナに行くたびに、女性サウナーが確実に増えているのを感じます。
そして、「ととのう」というサウナ用語も誰もが知る世の中になりましたね。
でも「ととのう」って何!?という未だに、「ととのう」ことが出来ない方がいる!
サウナの入り方に正解なんてないのですが、今回は「ととのいたい!」と思っているサウナ初心者の女子の皆様に読んでいただきたいです。
先日、何度サウナに入っても「ととのわない」と言う友人に話を聞きました。
「サウナに10分ぐらい入って、水風呂に肩まで浸かって、外気浴、という流れをちゃんと守ったけど、ととのわなかったんだよね~」
...何も間違っていない。
「サウナは何度くらいのサウナだった?」
「...う~ん、90度くらいだったと思う。普通に結構熱かった」
...間違ってない。
「水風呂はちゃんと肩まで浸かったんだよね?」
「うん...でも、冷たくて3秒くらいで出ちゃった!」
...それだ。
水風呂を肩までつかるのは、なかなか勇気がいること。
心臓止まっちゃうんじゃない!?
体調悪くなったらどうしよう...と、不安に思っている初心者のサウナーさんはいらっしゃるのですが、心臓病などの持病がある方でなければ、そんなに心配いりません。
それでも不安な方は、心臓の部分をギュッと手で抑えながら、息を吐きながら、ゆっくり入ってみてください。
とにかく、ゆっくり、波風立てずに...
すると、身体が羽衣に包まれたように、冷たさを感じなくなってきます。
私のお友達は、この「羽衣」が作られる前に水風呂を出てしまったのでしょう。
初めは冷た!!!ってなるけれど、5秒我慢すると...あれ?...寒くない...という不思議な現象が起こるのです。
本当に、騙されたと思って5秒だけ! どうか、我慢してみてください。
そして、温度にもよりますが、(一般的に15~20度くらいの水風呂なら)1分くらい入ってみてください。
そして、ゆーっっくり水風呂から、上がり、念願の外気浴...
「あ! でも、外気浴も寒くて、すぐお風呂入っちゃったの!」
と友人...
...それだ。
すーっごいよく分かる。
水風呂頑張って入ったけど、寒くて外気浴一瞬だけして、風呂入る。
これは、サウナに入ったけど、時間が短くて身体が温まってなかったか、彼女のように水風呂にちゃんとつかれず、一瞬で出て来てしまったか、どちらかの可能性が高い。
これも、水風呂のときと同じで、お風呂に入らず、10秒我慢してみて欲しい。
すると、急激な温度の変化から、体の内側が体温を上げようという働きをしてくれる。
それによって、少し我慢すると、「あれ? 寒くない」となるのだ。
露天風呂などがある外に休憩できるスペースがあれば、外の休憩スペースで外気浴。
この瞬間、脳に酸素が大量に送り込まれることで、「ととのう」という現象が起こる。
あれ? なんやこれ...
貧血か...?
あれ? でも何か...気持ちいい...あー...もう悩みとか、どーでもいーや...となるのだ。
このとき、よりととのいやすくするために、「鼻から息を吸って、口からゆっくり吐く」これを意識的に繰り返すのがオススメ。
どうでしょう。
ただただ、サウナ → 水風呂 → 外気浴をすればととのう訳ではなく、まずはそれぞれを大事に行うことによって、ととのいやすくなる。
まとめると...
1. サウナ(90度くらい)→ 8〜10分くらい入る。
※入る前は、タオルで体の水分を拭いてください。
2. シャワーで汗を洗い流す。
3. 水風呂 → ゆっくりと入って1分ぐらい入る。
※呼吸は忘れずに。
4. 外気浴 → 5分程度
※水風呂から出た瞬間だけ、寒さ我慢!!
以上を×3セットが理想的と言われている。
1セット目でととのわなくても、3セット目でととのうことが多いので、ぜひ3セットを目標に頑張ってください。
一人でも多くのサウナヴィッチさんが、最高のととのい体験が出来ますように。
岸本鮎佳の【サウナヴィッチ】をもっと読む。