スタイリスト青木貴子さんによる、素敵な人に一歩近づく生き方指南。こんな時代だからこそ、前を向いて歩いていくためのヒントをお届けします。
ここ数日、今後アメリカへ本格進出するという渡辺直美さんのことが気になっていて今回は彼女からインスパイアされたことを書こうと決めていたら、3月に入りアメリカでの契約エージェンシーが発表されてびっくり! エンターテインメント活動で契約したICMパートナーズはビヨンセやサミュエル・L・ジャクソンなどが所属、モデルとして契約したIMGはケイト・モスやジゼル・ブンチェンなどが所属。どっちも超大手一流エージェンシーなのです。彼女の快進撃の原動力は一体何!?
自分軸がしっかりしていると夢を語りやすくなる
先日見ていたテレビ番組での彼女の発言にすごいな!と心から感心してしまった。それは「40歳までにコメディ映画に主演して賞を獲りたい」。これを見事に“言い切った”ことについて。この先どんなことがしたいですか?とか、どんなひとになりたいですか?と聞かれて「ハリウッド映画に出てみたいです」とか「アメリカでも活躍出来るよう頑張ります」なんてやんわりな答えをするひとがやっぱり多いと思うのだけれど、直美さんは違っていた。
これからアメリカで始まる自分が描きたい未来をしっかり見据え「主演で賞を獲る」と宣言したのだ。獲れなかったら恥ずかしいとか、大きなこと言い過ぎって思われたくない、なんていう思いはきっとほんの1ミリもない。自分の人生だからひとからどう思われようと関係ないってわかっている。ひとからの評価が自分を決める基準じゃない、基準がちゃんと自分のなかにあるからこそ夢を素直に語ることができる。ここにグッと来てしまった。
宣言することから始まる、引き寄せの力
直美さんは「やりたい!と思ったことは絶対やる」というポリシーを持ち「夢は必ず叶うと信じている」のだそう。自分の気持ちにフタをせず自分を信じて行動するので、潜在意識的に自分が自分のことを裏切らない、だから未来が思った方向に動く。
夢は誰かに語るとうんとその実現率が上がるという。話を聞いてくれたひとが、その夢を叶えることにつながる手助けをしてくれたり、誰かを紹介してくれたり、いろいろな連鎖が起こりやすくなるからだ。
夢を宣言することが出来れば、どんどんなりたい未来に向かって良い引き寄せが重なっていくという仕組み!
「やりたいことをやっていいんだ」という気付き
いまではメンタルが強い彼女だけれど、最初からそうだったわけではなかったのだとか。30歳前、レギュラー番組が次々と終わっていくときに先行きを真剣に考え「何もカードがない状態で消えるより、闘って消えた方が良い!」と一念発起してNY短期留学に。周りのチャレンジングなひとたちを見ていて「あ、やりたいことやっていいんだ」という自己肯定感が芽生えたのだそう。そのときの経験を機に彼女の思考はポジティブシンキングに変化!
環境を変えることがきっかけでひとって変われたりする。要は飛び込む勇気が持てるかどうか。そのときの彼女の状況を想像すると、将来に不安を抱えてプチ追い込まれていたんじゃないかなって思います。これは俗にいう良くない状況、ピンチや窮地に近かったと思う。そんな状況になったからこそ、彼女は新しい活路を見出せた。レギュラー番組がそのままあったら、今の渡辺直美さんはいなかった可能性の方がむしろ大きい。
高い自己肯定感が夢を育む
いま、昨年からのコロナの影響で先の見えない不安などを抱えているひともいると思います。ピンチをチャンスに変えるには、したいことをまずやってみること。直美さんみたいに留学とかおっきなことじゃなくってもいいと思います。たとえば部屋を片付けたかったら週末に徹底的に片付けるとか、読みたい本を読破するとか、食べたいスイーツを食べるとか(笑)。やりたいことをちゃんとできると自己効力感(自分には出来るという感覚)が高まります。そんな小さな達成の積み重ねが自己肯定感を高めてくれます。そしてここが育ってくれると、やりたいことをやろうという前向きな思考がどんどん膨らんで夢を持つ力も湧いてくるのです! 夢は楽しい目標になります。目標達成に向かって意識を向けることで、毎日(日常)は楽しいことの実現に向かう楽しいプロセスになります。夢をつことで未来は大きく様変わりをするようです。
年度始めという節目がもうすぐやって来ます。お正月に夢や目標を立て損ねたひとにとってはなんて良いチャンス(笑)! 直美さんにあやかって4月から叶えたい夢を持ってみてはいかがでしょうか?
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