脚本家 岸本鮎佳さんがサウナへの愛を語り尽くす連載「サウナヴィッチ」。あなたもサウナの魅力を知って、ぜひ愛好者の仲間入りを!
vol.08 これぞ現代版!おしゃれ銭湯サウナ!
「銭湯のサウナ」と言えば、古めかしい昭和の出立ちの外観で中にはおばあちゃんの番頭さんが座ってるところ・・・
というイメージだろう。
でも、最近、若い店主がクラウドファンディングなどでお金を募り、昭和の風貌の銭湯を、現代の若者が抵抗なく入れそうな洒落てる銭湯に変化させたりしている。
正直私なんかは、昭和の風貌のあのノスタルジック感が好きだったりもする。
年季の入った靴箱の木札を見ると、勝手に銭湯の歴史を感じて良いなぁと思ったりする。
ですが、最近、ついにこのスタイルの銭湯サウナがオープンしてしまったのか!と衝撃を受けるほどの銭湯に出合ってしまった。
錦糸町にある「黄金湯(こがねゆ)」は、2020年8月にオープンしたばかり。
この外観見て、まずびっくり!
何これ・・・
洒落てるスペインバルやん!!!
外観からお洒落がすぎるのだが、まず驚くのが、入ってすぐの所にクラフトビール(生のね)が飲めるバーカウンターがあるのだ。
はい、やられました。
そう、銭湯サウナの後に困るのが、風呂上がりの一杯のビール。
缶ビールが置いてあるところは少なくない。
でも、流石にクラフトビールのサーバーはないでしょうよ。普通は。
一緒に行った友人と一気にテンションが爆上がり。
興奮気味に中に入る。
中もすんごい! すんごい! きれい! そして、明るい!
お目当ての女性用サウナは、少しミニマムサイズ。
ただ、「セルフロウリュウ」が出来る。
はい! これ! これですよ! みんなー! テスト出るよー! メモって〜!
「黄金湯はセルフロウリュウできるサウナがある」
とな!
スーパー銭湯にはセルフロウリュウできるサウナもあったりするが、銭湯でたった¥300のサウナ料金(入浴料と合わせたら、¥770)でセルフロウリュウ楽しめる贅沢な銭湯はなかなかない。
てか、私は知らない。
セルフロウリュウとは、自分で桶の中に入っているアロマ水をサウナストーンにかけて、サウナ室の温度を上昇させるというもの。
一気に体温も上昇し、ぷわぁああああ!と一気に汗が噴き出る。
新しいサウナは気持ちのいい木の香りがする。
体の芯からじっくりグツグツあったまっていく。
こんな寒い季節には、やっぱりサウナだよなぁと思う。
サウナが苦手だという女性に多いのは、サウナ室の開けた瞬間にむほっ!とむせかえるような息苦しい熱気が嫌だという人。
わかる~。でも良いサウナは全然むほっ!ってならないんだな~
ここのサウナはまさに、そんな感じ。
じっくりじんわり。息苦しくない。
そこから一気にキンキンの水風呂へ。
軟水なので、非常に柔らかくて入りやすい。
はい、ととのった!
あともう一つの見所は、『きょうの猫村さん』などで知られる人気漫画家のほしよりこさんが描かれたという壁画。
めちゃめちゃ可愛いです。湯船に浸かりながらゆっくりとご覧ください。
そして、お待ちかねの…
ビアああああああー!!!
クラフトビールと、ここのオリジナルの「黄金湯ビール」もある。
これまたキンキンに冷えているのです。
ここで、一息ついて、ゆっくり過ごしてから帰れるのが、すごく良かったなぁー。
聞いたところによると、水曜日のみ男女入れ替えになるみたいで、男湯のほうは大きなサウナと水風呂だそう。
よし、次は水曜に行こう。
錦糸町のおしゃれ銭湯「黄金湯」は、一度行ってみる価値ありです。
岸本鮎佳の【サウナヴィッチ】をもっと読む。