スタイリスト青木貴子さんによる、素敵な人に一歩近づく生き方指南。こんな時代だからこそ、前を向いて歩いていくためのヒントをお届けします。
2021年が幕を開けました、みなさんいかがお過ごしでしょう。今年の抱負は掲げましたか? さてさていったいどんな1年になることでしょう。コロナの猛威はおさまらず、世の中の流れはまったく読みきれませんが、自分の人生は自分で作り出せるもの。流されず思う通りに進んでいきたいものです!
諦めない心がチャンスを掴む!
年頭に恒例の箱根駅伝が開催されました。予測不能なドラマがリアルに展開されるので、毎年お正月2、3日は朝からテレビに釘付け状態(いつ何時順位が変わってしまうかまったくわからないからホント目が離せない〈笑〉)。選手全員、厳しく辛い練習をずっと続けてきた精鋭たちばかり。だからこその姿、そこで起こった出来事には心を打たれます。
今年も最終10区でまさかの展開が! 首位と2位の間には最終区間スタート時点でその差3分強、距離にすると1㎞以上。相手もフルスピードだとしたら、どう考えても追いつける距離ではなく、しかも追う相手は目視もできないはるか先。目標が見えもしないのって、辛い!
ところが、ゴール2km手前(21km地点)で逆転したのです! 1位の選手の思いがけない不調もあったものの、2位の選手が全力で走り続けていなければ成し得なかった逆転劇。彼は優勝はできなくても区間賞(その区間でいちばんタイムが速いひとの賞)を取る意識で走ったのだそう。そして見事区間賞とともに優勝まで勝ち取ったのだけど、彼の目標が優勝だけだったらこの結果は出ていなかったはず。
どんな状況であれ自分のベストを尽くす! この思いが原動力となり、好結果を呼び込みました。「諦めない」「周り(状況)のせいにしない」「やってやるという気概を持つ」。諦めないでやり切ることが納得できる結果につながる。今年も箱根駅伝から後悔のない生き様を学ぶことができました。
ここぞという場面には全力でトライ!
前述の選手も、二度とない“今このとき”の箱根駅伝を、悔いないものにしようという気持ちで走り切った結果が区間賞と優勝。駅伝は大きな晴れ舞台だからわかりやすいけど、誰にでも一生に何回かしかないチャンスというものが巡ってくるときがあります。まず大切なのはそのチャンスに向かってアクションを起こすこと。「ま、いっか。また次回頑張ろ」ではダメ。今度なんてないかもしれない。チャンス!と思ったら毎回全力でトライすべき。
仕事だけではなく、たとえば素敵なひととの出会いだってそう。出会ったときに躊躇していたらいいご縁なんてなかなかつなげません。
チャンスをものにする確率を高めるには
さて、あなたにとって大切なチャンスのときが巡ってきたとします。ここでチャンスを成功に導いてくれるのが日頃の努力。結局これにかかってきます(笑)。努力→自分を信じる力→実現・実行する力、となるのです。「えーやっぱ、そこ。無理」なんて思っていては、いつまで経ってもチャンスをものにできる確率が上がりません。
だってみんながチャンスを手中に収めたいと思っているんですから、そりゃひとと違った何か素敵な部分があった方が有利です。優秀でなきゃ、ということではないんです。個性が際立つ何かを持っているひとは魅力的に見えます。自分の好みで、興味ある分野を極めるためにしていた努力が全然関係ない分野でのチャンスにつながったりもします。自信のあるひとってなんでもできてしまったりするでしょ? あれはある種、成功体験なのかなぁと思います。
何かに努力して打ち勝てたりモノにできたことのあるひとは、やればできるという体験をしているから別のことにも「やればできる」っていう気持ちになれるみたい。だから新しい事にもスッと挑戦していける。そしてまた新たなチャンスが! チャンスはチャンスをどんどん呼び込むという仕組み!
いつかじゃなくて大切なのは今日
12月の記事で、目標を達成するには「いつかやろう」ではなく「今すぐやること」が大切と書きましたが、それをもう少し掘り下げると「今日を大切にしよう!」というところにつながります。
たとえば知識。それははいつか突然豊富になるわけではなく、毎日の積み重ねで増えていきます。キレイな素肌作りだって、今日始めて明日キレイになるわけじゃありません。今日、始めないといつまで経っても美肌にはなりません。でも、逆を言えば今日始めれば、確実に昨日までの自分よりはキレイになれるのですよ、万歳!
毎日って何気なく過ごしてしまうけど今日から何か、したいこと・できることを始めようという気になりませんか? 蛇足ですが女性の平均寿命は2019年の統計によると87.45歳、生涯は約31,900日。365×あなたの年齢をここから引くと残りの日数が分かります。意外に時間は無尽蔵ではないのだなと実感できると思います。
今日を大切に、無駄にしないでやれることは今日やる、これを実践することがチャンスを逃さないひとなれる実は最大の近道。急がば回れ、やっぱり昔のひとは正しいことを伝え残していますね(笑)。