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TRENDFASHION

2025.09.07

【ジャンポール・ゴルチエに直撃インタビュー】再来日のエンタメショーの見どころは?

1952年にパリ近郊で生まれ、独学でファッションを学びながら、その革新的なデザインで注目を集めたファッションデザイナー「ジャンポール・ゴルチエ」。その半生が描かれた舞台『ファッションフリークショー』が9月12日(金)から再公演! それを記念してご本人に特別インタビュー! 作品への想いそして見どころを伺いました。

半生をなぞりながらのオートクチュール200着は圧巻!

2025年9月12日(金)~28日(日)東急シアターオーブにて上演される『ファッションフリークショー』。この作品は世界的ファッションデザイナーとして知られるジャンポール・ゴルチエが、幼少期からトップデザイナーとして躍進していく激動の半生と創造の軌跡を、音楽×ダンス×ファッションを融合させて舞台芸術として描いたエンターテインメント。初演は2018年パリで、演劇評論家やメディア誌から賞賛を集め、数々の演劇賞ノミネートされ、2022年にロンドン、2023年に日本公演を皮切りにドイツ、ポルトガル、2024年イタリア・ミラノ、スペイン、オーストラリアと世界ツアーをまわり、来週から再公演。

■再公演が決まって、いかがですか?

「前回の世界ツアーのスタートが日本。そのときに舞台を観にくれた日本の方々に温かいメッセージをたくさんもらえて、認めてもらえたんだな…と記憶に残っています。そこで再演できるなんて、本当に嬉しくて! 自分のキャリアのなかで‟日本”はとても重要であり、いろいろと縁を感じているし‟大満足”のひと言につきます」

■世界各国で公演されましたが、その時の反応は国ごとに違うものですか?

「ファッションが好き、興味があるという人たちが好奇心を持って観に来てくれているので、おおむね一緒。ただイギリスではテレビ番組『Euro Trash』の司会をしていたから、あの面白い不思議な番組に出ている人の舞台って?というファッション以外で自分に関心のある人が多くいたので、ちょっと反応が違ったかな。自分としてはシーズンごとのファッションショーも行っていたので、このステージもその延長でありひとつなので、同じように楽しんでもらっているのを肌で感じられました」

■ズバリ見どころは?

「子供のころからの人生を描いたもので、その自分がどうやってファッション業界、このデザイナーという仕事について、どういう人生を送ってきたか観ていただければと思います。僕は子供のときにスポーツが全く得意じゃなかったんだけど、絵を描くのが好きで、上手でした。ただちょっと内気な性格。授業中に絵を描いていたら先生に怒られて、それを他の同級生にからかわれたりもしましたが、あるときそれが周囲を笑顔にすることにつながっていると気づいたんですよね。それから絵を描き続け、結果、今のファッションという仕事につながっているんです。

見どころは最初から最後まで全部(笑)。ただ自分のなかではファッションで作ってきたものとステージの衣装は、実は違うものだと思っていて。特にショーの一番最後には集体制の衣装を披露しています。だからその部分を、どこがどう違うんだ?と思ってもらいながら観ていただけたら嬉しいです。ファッションで作ってきたものは、奇抜であろうがちょっとどう着るんだと思いながらも、それは生活のなかで着て楽しむお洋服っていうことなんですよ。だから最後に登場するものとの違いを楽しみにしてください」

■2020年にデザイナーを引退して5年。新たにデュラン・ランティンク氏がクリエイティブ・ディレクターに就任し、10月にプレタポルテの新作を発表されますが、どんな新作になる予定?

「10月の発表ですが…えっと。どんなものが出てくるか僕自身もわからないっていう(笑)そんな想定外なこと、サプライズ、驚きが待ってるっていう感じです! ランティンクさんにはもう存分に好きにやってください!と伝えているので、好きに大胆にやったものを見て自分も心からびっくりしたいと思っています。新しいファッションのキャリアがスタートするとき。イズムをちゃんと受け継ぎながらも自分のカラーをちょっと入れて、加えて、個性もアピールする。これは僕自身も経験してきたことだし、それをやってくれると嬉しいし信じています。イヴ・サンローランだってそうでしょ。それを例に自分も習ってみようって思っています」

■最後にゴルチエさんにとってファッションとは?

「ファッションは時代を写す鏡。例えば社会が求めているものとか、社会が必要としているものが統一されたのがファッションだと思っています。いろいろな希望、欲望があればそれをカタチにする。もし今、寂しい思いをしている人が多ければその寂しさを共有するファッションに現れてくる。ただその寂しい気持ちを吹き飛ばすような明るくて楽しい気分になるファッションや、今回のようなステージを作る。これが社会を写す鏡である意義だと思っています。だから『ファッション フリック ショー』を観ていただいた人には‟そうだ夢を実現するっていうことは、すごい大事なことなんだ、夢を叶えるために進むのは必要なんだ”って、思っていて欲しい。何かのきっかけになれるのがファッションですから」

1976年に自身の名前を冠したブランドを立ち上げ、レディースウェアからスタート。1980年代には、男性のスカートなど大胆なアイデアでファッションの常識を覆し、ジェンダーの境界を超えたデザインやフェティッシュなスタイル、アバンギャルドな要素が特徴的な「ジャンポール・ゴルチエ」。コーンブラなどマドンナのツアー衣装を手がけ、『フィフス・エレメント』や『ロスト・チルドレン』など映画の衣装デザインにも関り、ポップカルチャーにも大きな影響を与えた彼。その彼の独自のクリエイティビティと先駆的な視点、そしてファッションは「自己表現の自由」であり、デザイン哲学の核となっているという事を目の当たりにするチャンス! あなたの人生観が変わる機会を見逃さないで。

ジャンポール・ゴルチエ『ファッションフリークショー』
期間:2025年9月12日(金)〜9月28日(日)
会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)
https://fashionfreakshow.jp

TEXT=GINGER編集部

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