ファッションエディター&ライターの江口暁子さんの連載。日々のセレブウォッチから読み解いたトレンドをご紹介。
ロング丈で大人っぽく、見た目にも、着心地もエフォートレスなマキシワンピ。コーディネートいらずなラクさも手伝って、ワードローブに欠かせないアイテムですよね。海外のファッションインフルエンサーたちも、バカンス先ではもちろん、タウンでも絶賛マキシワンピを愛用しているようですが、今、彼女たちが夢中なのはパフスリーブ! 春のブラウス人気から引き続きトレンドの、ふんわり膨らむ旬の袖を味方につけて、今っぽいマキシワンピコーデを楽しんでいるようです。
リリー・コリンズ
NETFLIXの大ヒットドラマ「エミリー、パリへ行く」のヒロイン役としておなじみのリリー。バカンス中の彼女が選んだのは、さりげないパフスリーブとウエストギャザーがキュートなリゾートワンピ。旬色グリーンのクローバー柄で、広めに開いたデコルテもヘルシーな印象ですね。こちらはサステナブルなオーストラリア発水着ブランド、ピオニーのもの。足元にはSDGsスニーカーとして有名なヴェジャのコラボモデルを合わせて、意識の高いコーデ完成。
ローレン・アーサーズ
ダブリンの人気ブロガー、ローレン。ディナーへ向かう途中という彼女のパフスリーブワンピは、アイルランドの大手チェーン、デューンズストアのファッションライン、Savida(サヴィダ)のもの。鮮やかな色の大花柄とボリュームのあるシルエットが華やかさをアップしていますね。ボッテガ・ヴェネタの「ミニ ジョディ」バッグはホワイトを選んで軽やかに、足元はエルメスの「オラン」でリュクスなリラックス感を。
エミリー・シンドレフ
8月開催のコペンハーゲン・ファッションウィークではランウェイモデルとしても登場したスタイリストのエミリー。夕暮れ時の空の色とグラデを描くようなピンクのパフスリーブワンピは、北欧の大人気ブランド、ガニーのもの。トライアングル柄のプラダの新作バッグでレトロなインパクトを出しながら、ふんわり袖やピンクの甘さを、ボタンダウンとベルト使いが引き締めています。アディダスのスニーカーもハズしとして効果的ですね。
サラ&フィリッパ
双子コーデの提案をするInstagramの人気アカウント@wearetwinsetのほか、2人でブランドも手がけているサラとフィリッパ。ボーホームード漂うパフスリーブのマキシワンピは、どちらもフリーピープルのもの。カットアウトやオフショルダーの肌見せがさりげなくセンシュアルですね。ボッテガ・ヴェネタの「ミニ ジョディ」バッグでモード感を添えながら、シャネルのゴールドスポサンできらめきをプラスして、大人仕様にアップグレード。
パトリシア・サニェス
バルセロナでもっとも影響力のあるイットガールのひとりで、ジャーナリストとしても活躍するパトリシア。スペインの有名リゾート地、マヨルカ島のホテルでは、袖口にホワイトのスカラップレースをあしらったパフスリーブのデニムワンピをチョイス。こちらはロンドンブランド、リキソーのもので、袖口と同じく白レースで飾ったビックカラーや、キュートなチューリップの刺しゅうがレトロなムード満点です。
マファルダ・パトリシオ
パトリシアと同じリキソーのパフスリーブデニムワンピを、ポップな小物使いで着こなしたのは、ポルトガルのカリスマインフルエンサー、マファルダ。グリーンのミニバッグは韓国発の注目ブランド、マージ・シャーウッドのもので、ミニマルながら存在感たっぷり。セリーヌのサングラスは、刺しゅうとリンクさせたような真っ赤なフレームでパンチを効かせています。足元はグラディエーターサンダルで辛口に、抜け感を演出。
旬なパフスリーブ効果で、ほんのりスウィートにアップデートされたマキシワンピ。ふんわりボリュームのある袖がトレンド感を発揮してくれるのはもちろん、二の腕をキュートに演出してくれる効果も期待できそうです。マキシならではのリラックス感はそのままに、モードな小物や色使いで大人っぽく遊び心をプラスして、バカンスだけでなく、タウンでもどんどん活躍させたいですね!
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