ファッションエディター&ライターの江口暁子さんの連載。日々のセレブウォッチから読み解いたトレンドをご紹介。
ナチュラルで涼しげな印象で、コーディネートに軽やかさを運んでくれる代表小物といえば、かごバッグ。近頃はオールシーズン使えるおしゃれアイテムとして定着してきましたが、やはり本番は夏ということで、海外のインフルエンサーたちもこぞって、かごバッグ解禁中! パリのマルシェでお買い物するように、南仏のリゾートでバカンスを過ごすように、さらりとかごバッグを使いこなす、フレンチシックな着こなしをご紹介します。
アヌーク・イヴ
大人シンプルな日常コーデが支持されるオランダのファッショニスタ、アヌーク。フランスのマルシェで購入したという、ビックサイズのかごバッグをデニムコーデに採用。ナチュラルなストロー素材が、エフォートレスな白トップスと相性ぴったりですね。こちらのトップスはオーガニックコットンを使用したもので、彼女が英国発サステナブルブランド、トーベとコラボしたアイテムなんだそう。足元はかごバッグと色味を揃えたアクネ・ストゥディオズのとんがりスリッポンで、エッジを効かせて。
ジュリア・ランディン
ロンドン在住のデジタルクリエイターで、ファッションブロガーのジュリア。クリーンなオールホワイトコーデに合わせたのは、セリーヌの「トリオンフ」のラフィアバッグ。軽快なラフィアの素材感が、カジュアルな洗いざらしのリネンシャツと好相性。大きなロゴマークが放つリュクスなオーラで、着こなしをアップグレードしています。すっきりとしたラインのAゴールドEのホワイトデニムもクロップド丈を選んで、今季モードラバーが夢中なエルメスの「オラン」サンダルをしっかりとアピール。
アデノーラ
パリとボルドーを拠点とし、ファッションブランドのクリエイティブディレクターを務めるアデノーラ。半月形のストローバッグにロゴチャームが付いた、ロエベの「シェル バスケットバッグ」をミニ丈ワンピやクロップドトップスに合わせて絶賛愛用中。この日は優しいクリーム色のミニスカートとトップスに、爽やかなブルーシャツを重ねて、首元のスカーフ使いとともに今年っぽさをプラスしています。リラックス感とフェミニンを兼ね備えたバレエシューズのチョイスがパリジェンヌならではですね。
マファルダ・パトリシオ
リスボン出身・在住のインフルエンサー、マファルダは、ロンドン発リキソーのレモンチャーム付きのかごバッグをリピート中。スウィートなピンク地にグリーンのライン入りが新鮮な、リゾート感あふれるミックスストライプ柄マキシワンピもリキソーのもの。パフスリーブやフレアシルエットの甘いデザインに、辛口なサンダルを合わせて、さらりとスパイス投入しています。仕上げはセレブ御用達のオーストラリア発ハットブランド、ラック・オブ・カラーのストローハットで夏っぽさ全開に。
ジュリー・サリニーニャ
メキシコ出身LA在住で、カリフォルニアガールらしいボーホースタイルを得意とするジュリー。南仏プロヴァンスにステイ中、愛用していたのはレザーパッチが主役になるロエベの「バスケットバッグ」。アースカラーな街のトーンに合わせたというバカンスコーデは、ダイナミックなプリントが存在感抜群なクロエのスカートに、スカーフライクなディオールのロゴトップスという、こなれた柄ミックスがモード感満載ですね。足元はエルメスの「オラン」サンダルで、エレガントに抜け感を演出。
バカンスやビーチやプールなど夏のアクティビティはもちろん、デイリーにも使いやすく、一気に夏っぽく軽快な着こなしに仕上げてくれるかごバッグ。プチプラからハイブランドまでチョイスも多く、比較的手に入れやすいプライスなのもうれしいポイントですよね。今年も楽しみな夏に向けて、かごバッグの活用法を妄想しながら、うっとうしい梅雨を乗り切りたいですね!
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