ファッションエディター&ライターの江口暁子さんの連載。日々のセレブウォッチから読み解いたトレンドをご紹介。
サマードレスにぺたんこサンダル、仕上げに涼しげなストローバッグというスタイリングはバカンスコーデの定番ですが、冬もかごバッグ片手にマルシェに出かけるパリジェンヌのように、近頃はタウンでも普段使いするのがすっかり浸透しましたよね。毎年大人気のロエベをはじめ、今年も各ブランドから続々と新作が登場。モードラバーとして有名な海外のファッショニスタたちも早速、デニムスタイルやモードカジュアルな着こなしに合わせて、デイリーに活用しているようです。
アレクサンドラ・ペレイラ
スペインのファッションインフルエンサー、アレクサンドラ。今シーズンはモノグラム・ジャイアントパターンがインパクト抜群な、ルイ・ヴィトンのラフィア調バッグ「ネオノエ」を愛用中。この日はショートパンツにマンゴーのビッグジャケットを羽織ったハンサムなワントーンコーデに、軽快なタッチを添えています。インナーの白Tとリンクさせたトレンドのコンフォートサンダルはフィレンツェ発ブランド、ジーアのもので、元祖ファッションブロガー、ペルニーレ・タイスベックとのコラボモデル。
シャーロット・グレヴェネルド
こちらもオランダ出身の元祖ファッションブロガーでNY在住の2児のママ、シャーロット。ホワイトレザーでトリミングされたアルトゥザーラのラフィアバッグ「ウォーターミル」で、モードなブラックコーデに上品なカジュアル感をプラスしています。ミニワンピ感覚で着こなしたオーバーサイズジャケットは、ファッショニスタ御用達のザ・フランキーショップのもの。ボリュームのあるボッテガ・ヴェネタの厚底ショートブーツをセレクトすることで、生足をどこかヘルシーに見せているのが技ありですね。
リンダ・トール
アイウェアブランドを手掛けるオランダのデジタルインフルエンサー、リンダが選んだのはロエベのラフィアトートの中でも、小ぶりでシンプルなデザイン。ピーターパンカラー気味な襟元でイノセントなムードを発揮するトーテムのシャツと、なじむようにカラーリンクさせています。トップスの淡いトーンを引き立てて、メリハリをアップさせるのは、スウェーデン発ライフスタイルブランド、アーケットのインディゴデニム。裾からはマニッシュなローファーをのぞかせ、ほどよいきちんと感をキープ。
アイリン・ケーニヒ
シックでミニマルなスタイリングに定評のあるドイツのファッションブロガー、アイリン。エフォートレスなブラックワンピは、自身が手掛けるブランド、バイ・アイリン・ケーニヒのもの。定番人気のロエベのレザーパッチ付きラフィアバッグはブラウンをチョイスして、大人の余裕漂うサマーコーデに仕上げています。足元はエルメスのぺたんこサンダルでリュクスに。シンプルなネックレスをポイントにしたり、手元はきゃしゃなアクセサリーを重ね付けしたり、絶妙なさじ加減の小物テクがさすがですね。
ジェニー・ウォルトン
NY在住イラストレーター兼ファッショニスタのジェニーは、ビッグサイズのプラダのラフィアトートをリゾートでもタウンでもヘビロテ中。この日は大都会NYで、フェミニンなホワイトバッグと2個持ちすることで、リラックス度をアップさせています。優しげなピンクボーダーワンピとカラーリンクさせつつ、柄MIXしたピンクのスワロフスキークリスタルの花柄バレエシューズはジェニーがプリティ・バレリーナとコラボしたもの。さらにお花が刺しゅうされたピンクストライプのキュートなマスクにも注目!
コーデにほどよいリラックス感を加えながら、デイリーカジュアルをさりげなく格上げしてくれるハイブランドのストローバッグ。ラフィア素材のバッグは通常より手の届きやすいプライスなのも、うれしいですよね。なかなか自由に遠出できない日々が続きますが、普段コーデにストローバッグをどんどん取り入れて、軽やかなおしゃれを楽しみたいですね!
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