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2026.06.17

時を経てさらに花開く──‟物語としての香り”を体験〈メゾン ド ラズィ〉

2025年下半期のGINGER Beauty Awardで銀賞に輝いた「メゾン ド ラズィ」。その審査会に‟他にも香りがあるんですよね”‟試してみたい~”というリクエストの声が多く、それを実現したフレグランス体験イベント。その一部始終をレポートします!

香りは自分を大切にする時間。〈メゾン ド ラズィ〉が教えてくれること

メゾン ド ラズィ エキストレ ド パルファム 全12種 15ml ¥14,300、50ml ¥30,800、100ml ¥42,900/ブルーベル・ジャパン

アジアを旅する映画のワンシーンのような香り──。そんな言葉がぴたりとはまるフレグランス〈メゾン ド ラズィ〉の体験イベントが開催。会場には12の香りが並び、参加者は‟香りが2時間後にもう一度開く”という独自の構造や、ブランド創設者エリザベス・リァウの物語に触れながら、アジアの情景を香りで旅するひとときを過ごした。

当日、ブランドそして香りの世界についてお話しくださったのはブルーベル・ジャパンのパルファムソムリエである星谷奈央子さん。最初にブランドの成り立ちが語られ〈メゾン ド ラズィ〉が誕生したのは2019年、シンガポール。創設者エリザベス・リァウは、18歳までシンガポールで育ち、その後オーストラリアやヨーロッパなど、長く‟アジアの外”で暮らしてきた女性。そんな彼女が外からアジアを見つめ続けた後、帰国したとき、彼女は自分のルーツであるアジアの文化・思想・美意識に深く心を揺さぶられたそう。

その‟アジアの美”を物語性のある香りで表現したい。そして「アジア映画のような、余白や含みのある香りをつくりたかった」——。そんな想いから生まれたのが〈メゾン ド ラズィ〉だ。

4つのチャプターで旅するアジア。香りは‟映画のように”進む

香りが生まれた背景を知った後には、4章全12種類に分かれている香りを映画のチャプターを開くように、ひとつひとつムエットにくぐらせた香りを楽しみます。

第1章のシンガポールでは、古い言葉で南シナ海を意味する人気の香りNANYANG(ナンニャン)を体験。 グリーンティー、サフラン、レザーが重なり、参加者からは 「映画のオープニングみたい」 という声も。
他にも、最愛の母を亡くしたエリザベスが、言葉にできない感情を香りに託した「Mother× Love(マザーラブ)」。初々しいフローラルのトップから、サンダルウッドのミルキーな温もりへ移る゜Lost Lovers(ロスト ラヴァーズ)」を体験。‟失われた恋人”を描いた香り。

続くインドネシアの章では、寺院の朝もやを思わせる「Bois d'lndonesie(ボア ダンドネジー)」が登場。ロータスとウードの深い余韻に、会場の空気が一瞬静けさに包まれる。さらに南国の柔らかい空気をそのまま閉じ込めたような「Bali Hai(バリ ハイ)」はイランイラン、ココナッツ、バニラの香りで気分がほどけ、バニラ、サフラン、パチョリが織りなす‟ムービーな一本”の「Les Nuits de Bali(レ ニュイド バリ)」は南国の官能的な夜の香りそのもの。

そして3章のタイでは、湿度を含んだ都会の熱気とスパイスが感じられる「Bangkok 9/9(バンコック9/9)」。ガーデニアとクローブが重なり、スタイリッシュでジェンダーレス。この香りでその場の雰囲気が一気にほぐれ、軽やかに。オレンジブロッサムと金木犀が漂う「Rivière Siam(リヴィエール シアム)」、ローズとウードが重なり、ウォン・カーウァイ映画のようなミステリアスさを含む「Les Soirs de Siam(レ ソワール ド シアム)」。

最後の4章インドでは、ビターオレンジとスパイスが香る、力強くも清らかな一本の「Terre d'Inde(テール ダンド)」。「Jardin de I'Inde(ジャルダン ド ランド)」はピーチ、マテ茶、シナモンと多面的な表情の変化を楽しみ、チュベローズの透明感が静かに広がり、満月の光に照らされた湖畔のように、イノセントな香りの「God and Moon(ゴッド アンド ムーン)」を堪能。

12種類の香りは、すべて香料濃度35~40%のエキストレ ド パルファム。一方で控えめなラグジュアリーを体現しているラインアップが、鼻を疲れさせないまろやかな香り立ちなのも特徴のひとつ。そして香りを纏った瞬間から、香りはゆっくりと時間をかけて開いていき、さらに2時間後に花開くように設計されていることも特徴的で、まるでワインのように‟時間とともに深まる香り”なのだとか。

次々と繰り広げられる見えない香りの世界、そして新情報に、参加者たちの目の輝きが増していました。

ひとつの香りでも、それぞれの感じ方が全く違ったり一緒だったり…で、話が尽きない!

イベント後半では、香りをまとうコツもレクチャーされ「香りは下から上へ立ち上るので、控えめに香らせたい日は足元に」「15cm離してスプレーすると、均一に広がり、面でつけられる」といった実践的なアドバイスも。

〈左から〉メゾン ドゥ ラズィ ナンニャン ヘア&ボディ パフュームミスト、同 ロスト ラヴァ―ズ、バリ ハイ すべて60ml 各¥9,900/ブルーベル・ジャパン

今回のイベントでは、フレグランスだけでなく、新発売のヘア&ボディ パフュームミストの紹介も。〈メゾン ド ラズィ〉らしい繊細な香り立ちで、髪と体をふわりと包み込むため、 香りの余韻が全身からそっと漂い、フレグランスとはまた違う‟さりげない香り立ちのまとい方”が楽しめそう。また香りのレイヤード”を楽しめる新しいアイテムとして、今後注目を集めること間違いなし。

香りの世界観、情景が描かれたビジュアルカードに、お気に入りの香りを吹き付けてお持ち帰り。

そして最後にギフトで配られた3種類のサンプルを手に、参加者はそれぞれの‟お気に入り”を探すように香りを再度確認。〈メゾン ド ラズィ〉の香りは、誰かのためではなく、自分自身のためにまとうもの。この香りがあれば忙しい日々のなかでも、ふと立ち止まるための小さな旅のような存在になってくれる。そんなことを一人ひとりが体感した、あっという間の1時間半。貴重で心が豊かになったフレグランスイベントでした。


ブルーベル・ジャパン
latelierdesparfums.jp/pages/maison-de-l-asie

TEXT=GINGER編集部

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