体の不調や溜まってしまった疲れ、マッサージやストレッチを受けてもなかなか根本的な解決にはなりません。そんななか、最近よく「筋膜リリース」をすれば、劇的にラクになる！という声を耳にするように。筋膜をリリースするって、つまりどういうこと？ 気になるその効果を取材しました。
筋膜リリースが注目されている、その理由は？
リモートワークが増えて歩く時間が激減、コロナ禍生活での運動不足のツケがまわってきたのか、体の歪みや凝り、むくみ、疲れが取れない――など、不具合を訴える人が今さらに増えています。その解決の糸口は「筋膜」にあるのでしょうか？
昨今、メディアで多く取り上げられ、美意識の高いモデルたちの間でも人気の「筋膜リリース」。“ゴッドハンド”と呼び声が高い、美容整体サロン「Nest Body Treat（ネストボディトリート）」の坂部京子さんによると、筋膜リリースが注目されるのは「筋膜が、筋肉や骨と同様にとても重要なものだから」とのこと。
「そもそも、筋膜とは簡単に言うと、筋肉を包み込んでいる膜のこと。この筋膜はウェットスーツのように全身に張り巡らされているのですが、筋膜自体は表面から深層まで6層の膜で構成されています。そして、骨格や筋肉はもちろん、骨、血管、神経、心臓などの臓器、脳を支える“第二の骨格”とも言われている重要な部位でもあります。
一般的に知られている筋膜リリースは皮膚表面からアプローチする方法なので、筋膜の深部までは届きにくいうえに、痛みを伴いがち。なぜなら、筋膜は筋肉よりも繊細なため、痛みを感じやすいのです。でも、私たちのサロンでは『六層連動操法』という皮膚表面ではなく、内側からアプローチする手技を採用することで、痛みをほとんど感じることなく、最深部の骨膜から癒着を緩めることができるのです。肩や腰、膝などの痛みを軽減するほか、O脚や猫背の矯正、ボディラインの改善などが期待でき、さらに効果の持続性が高いのも特長です」（坂部さん）
――痛みをほとんど感じることなく、それでいて効果が長く続くとは！ ますます筋膜リリースへの期待が高まります。
実際の施術ってどんな感じ？ GINGER読者が体験しました
今回、GINGERのビューティマニアが集う美容専門読者チーム「美GINGER」のメンバー、川島里佳子さんに体験してもらいました。普段、整体にはよく行くものの、筋膜リリースは初めてだそう。
坂部さんから日頃の生活習慣や体調などについて聞かれると「長い間、社会人チームでチアリーディングをやっていたのですが、引退してから筋力が落ちてしまった気がします。ヨガやクラシックバレエを習っていて、今も定期的に運動はしています。基本的に筋肉質です」と答えていた川島さん。体調に関する悩みはいろいろあるけれど、特に「リモートワークの影響で、首の痛みや頭痛があり、疲れが取れにくいこと」を何とかしたいとリクエスト。
施術を受ける前の川島さん。いつもどおりに立ったときの姿勢は、横から見ると前重心になっていることがわかります。本来は、頭や肩の位置が“かかとの延長線上”にあるのが正姿勢。
川島さんのボディをチェックし、坂部さんが指摘した川島さんの改善ポイントはこちら。
・姿勢が前重心になっている
・太ももの前側の筋肉が張り出している
・肩周り、首に負担がかかっている
・肩の位置が非対称
・O脚で膝の間が離れ気味
「川島さんは運動をしていて筋肉がしっかりあるので、幸いなことに猫背にはなっていないのですが、前重心であるのは明らかです。おそらく、パソコンやスマホの長時間使用が原因でしょう。前重心の結果、太ももの前側が張り出してしまったり、肩周りや首の筋肉が張ってしまっています。つまり、それらの部位の筋膜が癒着したり、ねじれてしまっている状態ですね」（坂部さん）
いよいよ施術スタート
坂部さんのゴッドハンドが、肩まわりの筋膜をゆっくりとほぐしていきます。筋膜は筋肉と比べて非常に繊細なものだからこそ、傷つけないようにアプローチするには熟練の技術を要します。
「心地よい刺激が気持ちがよくて、寝てしまいそう...」と川島さん。
肩関節の可動域が狭く、腕が上がりにくくなっていた川島さん。そのため、肩関節周辺の筋膜をほぐし、動きをなめらかにしていきます。ちなみに体の動きがスムーズになる以外にも、血行が良くなってむくみが取れる効果もあるそう。上半身から始まり、太ももから足先へと、ゴッドハンドが筋膜の状態を探りながら、体をラクな状態へと導いていきます。
筋膜リリース（60分）を終えると...
オールハンドでじっくり時間とかけて施術してもらった川島さんのボディには、一目瞭然の変化がたくさん！
正面から見ると、肩まわりがすっきりとし、左右の肩の位置が対象に。ウエストにはくびれが出現、さらに骨盤の張りも解消されました。さらにO脚が改善し、足首もキュッと細く。
横向きを比較すると、前重心の姿勢が改善されています。耳、肩、くるぶしが一直線上に乗り、美しい姿勢に！ さらにバストアップも実現しています。
ホディの調整終了。欲が出て、そのまま小顔矯正も！
ボディの仕上がりの変化に感激した川島さん、サロンのもう一つの人気メニュー「小顔矯正」も受けることに。筋膜リリースと小顔矯正をセットにしたメニューもあって、体をほぐした後に小顔矯正の施術をすると、より効果が出やすいのだそう。体と頭や顔は地続きなので、それは当然のことかもしれません。
小顔矯正の施術も痛みはほとんどなく、むしろ気持ち良いため、またもや川島さんはウトウトと夢のなかへ...。
こちらのサロンで採用しているのは「勝山式小顔矯正」という施術。勝山式小顔矯正とは美容矯正の創始者といわれる勝山浩尉智先生による、米国式カイロプラクティックやクラニオパシーの概念をもとに組み立てられた手技なのだそう。
フェイスラインのゆるみをはじめ、顔の歪み、頬のたるみ、まぶたの下がりなども筋膜の機能低下が原因。坂部さんはフェイスラインを中心に筋膜の癒着やねじれを丁寧に取っていきます。
小顔矯正（60分）でフェイスラインがすっきり！
1回の施術で効果を実感できるという、小顔矯正。施術後は、頭も軽く感じられ、顔もひとまわり引き締まったという喜びの声が続出だそう。
さてさて、川島さんのビフォア→アフターをご覧ください。フェイスラインがシュッとシャープになったほか、少しゆがみがあって目や頬骨の位置に左右差が出ていたのも改善。顎も真っ直ぐに矯正されて、シンメトリーな顔に近づきました！ さらに顔色もトーンがアップして、美肌が際立つように。
「手で顔を触れると、その引き締まった感に驚きました。ここぞという日の前日に駆け込みたいです！」（川島さん）
施術直後に会った友人から「顔がヤセたね！」と、うれしい指摘があったという川島さん。施術した夜は寝つきも良く、翌朝の目覚めも爽快で体の軽さを実感したそう。
そして術後3日ほど経過してからの報告は――「効果は今も継続中です！ 3日に1回の頻度で悩まされていた慢性頭痛や肩こりも解消され、肩まわりのすっきり感も続いています。フェイスラインも施術後のたるみがない状態をキープ中。顔の肌つや、血色も良く、化粧のりもいい感じなんです！ リリースした状態を体に覚えさせるために、坂部さんからアドバイスいただいた歩き方、立ち方を実践しています。姿勢が良くなったからか、バレエレッスンでも重心が取りやすくなりました」と、川島さんの言葉にはハッピー感があふれていました。
スゴ腕の女性セラピストが揃った美容整体サロン
ゴッドハンドの坂部さんが所属するサロンは、2022年6月1日に恵比寿にオープンした「Nest Body Treat」。女性専門・完全個室・完全予約制で、セラピストも全員女性。各セラピストとも経験豊富で、技術力の高さを誇っています。美容や健康ケアにおいて「筋膜」へのアプローチが最も重要というセオリーのもと、筋膜へのアプローチに注目した本格的なケアは、瞬く間に評判となっていて、恵比寿周辺で働く女性たちだけでなく遠方から通う常連さんも急増中。
さまざまなメニューがあるなかで、川島さんが体験したのは「六層連動操法を使用した筋膜リリース 標準コース」（60分/¥12,000）と「勝山式小顔矯正 標準コース」(60分／￥12,000)。両方ともトライしたいなら、筋膜リリースと小顔矯正がセットで受けられる「六層連動操法 筋膜リリース＋勝山式小顔矯正」（90分／￥18,000）がおすすめです。
店内はウッドが効果的に使われ、リラックス感満点。個室の部屋番号は数字ではなく、鳥の羽モチーフになっているなど、さり気ない遊び心も。
一度の施術で効果は実感できるものの、最初は定期的に通って“体に正しい筋膜の位置を覚えさせる”ことで、持続可能なキレイな体づくりが叶います。「安心して羽を休める心地良い場所でありたい。輝きを取り戻して、羽を大きく広げて飛び立ってほしい」――そんな思いを込めて「NEST（巣）」という言葉をサロン名に採用しているそう。あなたもぜひ、筋膜リリースを体験して、軽やかな体と元気な毎日を復活させましょう！
Nest Body Treat（ネストボディトリート）
東京都渋谷区恵比寿1-6-7 animo ebisu 2F
03-6277-0333
https://www.nestbodytreat.com/
