抜群のセンスと明るいキャラクターで、GINGERをはじめとする女性誌や美容誌はもちろん、モデルやタレントさんからも引っ張りだこな人気ヘア&メイクアップアーティスト木部明美さん。今回の連載「木部明美のおとなメイク実験室(キベラボ)」は、好印象メイクをご紹介します。
洗練された大人のブラウンメイク
新生活や環境の変化など、何かと慌ただしい春は、メイクやヘアに手を抜きがち。とりあえず、どんな服でも無難に合うからと、いつも同じブラウンメイクをしていませんか? 実は定番のブラウンメイクも、ちょっとした工夫で一気にあか抜けて見えます。
ポイントは、コーラル系のチークとリップを投入すること。目元は王道ブラウンでも、チークとリップを明るくすることで抜け感が出て、一気に洗練された印象に。また、眉もマスカラも明るめのブラウンにして、目元を軽やかに仕上げるのもコツ。
さらに、好印象に仕上げるポイントがツヤ感。ツヤ質感のリップでオーバーリップ気味に描き、濡れたような質感のチークで肌にもツヤをオン。フレッシュさや若々しさが出て、落ち着いた雰囲気のなかにも女性らしさが宿る、上品な大人のブラウンメイクに。
自分メイク
普段のメイクは、ほぼブラウン系という中村さん。
「定番だし無難、というのもありますが、一昨年、パーソナルカラー診断を受ける機会があって。そのときの結果が“イエベ・秋”タイプだったので、やっぱりブラウンが似合うんだという気持ちもあり、どうしてもブラウンメイクが多くなりがちに」
自分メイクアイテム
アイシャドウはお気に入りのSUQQUのブラウンパレット。会社帰りに予定があるときは、CLIOのキラキラシャドウを目頭に追加。マスカラは黒と赤みブラウンを使い分けていて、今日は少し華やかにしたかったからポーラの赤みブラウンを使用。マスカラに合わせて、アイラインもピンクブラウンを。チークは、THREEの肌なじみのいいツヤカラー。パーソナルカラー診断をしてもらったときにすすめられて購入したもの。リップはパケ買いしたランコムのオレンジブラウン。
オレンジブラウンのアイシャドウとリップでまとめたメイクは、似合っているけど、少し地味な印象かも。
How to Make-up
使用アイテム
1. ベースのブラウンを塗る
左上と右上の淡ブラウン2色を混ぜて、アイホール全体にふんわりとのせます。
2. キラキラニュアンスをオン
中央のベージュゴールドを目頭から中央にかけて塗って、キラキラニュアンスを。
3. 右下の濃ブラウンを目尻に
上まぶたのキワの目尻よりに濃ブラウンを入れて目元を引き締めます。
4. 上まぶたキワにアイライン
アイライナーはグレーブラウンでソフトに引き締め。上まぶたキワ全体に、目頭は細めにして目尻はスーッと自然にのばす気持ちで。
5. 下まぶたに淡ブラウンを
下まぶたの目尻よりに左上の淡ブラウンをのせ、ほんのり影色をつけます。
6. マスカラを上下にオン
マスカラは、明るく抜け感のあるアンバーブラウンで目元に軽さを出します。上下まつ毛をしっかりカラーリングして。
7. チークは淡く広めにのせる
クリームチークを、指でポンポンと頬骨の上を横長になじませます。塗れたようなツヤ質感でフレッシュな雰囲気をプラス。
8. オーバーリップでふっくらと
コーラルオレンジのリップを、オーバーリップ気味に塗って。リップは直塗りした方がツヤ感が出ます。
完成!
洗練された印象のあか抜けブラウンメイクが完成。目元は盛っているけど、オーバーリップで唇をふっくら見せることで、女性らしさをプラス。ブラウンの陰影で目力を出しつつ、ツヤや輝きのニュアンスで抜け感を出しているから、洒落感がアップ。初対面の人にも好印象な、上品で女性らしいメイクに。
「華やかさを出すため、マスカラやアイラインに赤みをプラスしたりして、自分的には少し工夫しているつもりだったのですが、同じブラウンメイクでも自分のと全然違う! アイシャドウのグラデーションの仕方など、すごく勉強になりました」と中村さん。
いかがでしたか? いつものブラウンメイクがグッとあか抜ける、大人の上品ブラウンメイク。ぜひトライしてみてください。
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