公開中のハリウッド作品『聖闘士星矢 The Beginning』で初主演を果たした新田真剣佑さん。エンタテインメントの頂点で戦った日々をインタビュー。
ストイックに挑戦したハリウッド。そこで見た「新しい世界」
新田真剣佑さんが日本での活動をいったん休止し、ハリウッドで挑んでいた作品、それが『聖闘士星矢 The Beginning』。ハリウッド作で、勝ち取ったのは主演、さらに原作は世界的に人気のある日本の漫画という、長らく待っていた日本のファンにはこれ以上ない作品だ。
「スタッフ、キャスト、ひとりひとりがこの作品に賭けていた。まるで少年の集まりのような現場でした。あんなに楽しく作品に向き合い、みんな同じゴールを目指して仕事をしている…そんな現場は、正直に言うと初めてでした」
そう撮影時を思い出す新田さん。凄まじいアクションシーンが続く本作のために、撮影開始の8ヵ月前から肉体作りに入り、1ヵ月前からはすべてのアクションを頭と体に叩き込むための実践練習に。ストイックな時間を経て、撮影が始まるころには、すでに完璧な状態に仕上がっていた。
「スカイダイビングもしましたし、いろんなアクションを体験しました。高い所は大嫌いなんですが、仕事だと思うとスイッチが入って平気になるから不思議です。僕は、実は多くの人に見られるのは苦手なんです。でもカメラの前だと別。カメラの周りにはさまざまなプロフェッショナルがいて、みんなすべてを賭けて自分の仕事をしている。だから僕も彼らと一緒で、カメラの前だと何でもできるんです」
初のハリウッド映画主演、新田真剣佑のすべてを出し切ることができたのだろうか。
「Hopefully. そうであったと願っています」
そう小さく頷く新田さんの目には確かな自信があふれていた。
『聖闘士星矢 The Beginning』
原作/『聖闘士星矢』車田正美
監督/トメック・バギンスキー
出演/新田真剣佑、ショーン・ビーン、ファムケ・ヤンセンほか
全国公開中
https://kotzmovie.jp/
新田真剣佑(あらたまっけんゆう)
1996年11月16日生まれ、アメリカ・ロサンゼルス出身。アメリカで活動ののち2014年日本デビュー。『ちはやふる -上の句- / -下の句-』では第40回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。アメリカ制作ドラマ「ONE PIECE」(Netflix)の配信開始も控える。