昨年9月、芸名を本名に変えて再始動した「水上恒司」。役者としても、ひとりの男としても、2023年をきっと面白いものにしてくれる。忖度も不純物もない、彼のまっすぐな言葉をそのプロローグとしてお届け!
「お酒なんてなくても、好きな人と一緒なら楽しい」
今回の撮影は“夜遊び”がテーマなんだけど、僕自身はまったくやってこなかったですね。野球少年だったので、夜遊び=不良みたいに思っていたくらいで(笑)。徹夜もしようと思えばできますが、次の日は使いものにならなくなっちゃう(笑)。ポンコツです。
お酒は好きだし美味しいけれど、飲んで気持ち良くなるっていう感覚がわからないのかも。お酒がなくても、好きな人と一緒だったら自然とテンション上がりますから。
「自己評価は100点」
今年で24歳、年男です。24歳ってだいぶ大人なイメージだったけど、実際はまだまだ全然ガキだなって思う(笑)。
今の自分は…自己評価で100点をあげたくなるくらい、自分では頑張っているつもり。でも本当にできているかどうかは、わからないです。
「すべては生もの」
昨日と今日で考えることややっていることが違うなんて、当たり前のこと。自分も含め、周囲の人間も、状況も、すべてが生ものだって思っています。
だからこの先がどうなるかなんて誰にもわからないし、わからないってことがものすごく刺激的で、生きている実感が持てる。
「自分が変わってしまうのではないか、という緊張感がある」
演技というジャンルにこだわらず、周囲の勧めや何より自分が「面白そう」と感じることには果敢にチャレンジしていくつもり。何かをするときって、わかりやすく言うとお金とか人気とか流行りみたいなものが決断の理由になることがあって、そういった通俗的なものに走るのはとても簡単。
でも僕はそうなりたくない。自分が変わってしまう不安が大きい。だからこそ自分の感受性だけを信じて、決めていく。面白いことを求め続けていって、その姿を皆さんにも楽しんでもらえたら、最高です。
水上恒司(みずかみこうし)
1999年5月12日生まれ、福岡県出身。2018年「岡田健史」の芸名でドラマ「中学聖日記」で俳優デビュー。代表作にドラマ「MIU404」(’20)、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(’21)、映画『死刑にいたる病』(’22)など。’21年に第44回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。’22年9月より本名「水上恒司」で新スタートを切る。