テレビ、ラジオ番組のレギュラーを持つ傍ら、女優としても活躍中の田中みな実さん。日々の暮らしのなかで感じる愛、そしてそれを表現するための方法とは?
田中みな実は“熱しにくく冷めにくい性格”
ドラマにバラエティにCMと、今日本中のメディアから求められている田中みな実さん。さぞかし、仕事も恋も!? 愛し愛される日々を暮らしているのかと思いきや。
「私は交友関係が広い方ではないし、大切なモノや場所も多くありません。けれど、だからこそ彼らを誠心誠意愛することができるのだとも感じています。こんな不器用な愛し方が、私にとっては一番しっくりきてしまうみたい」
実は、熱しにくく冷めにくい性格。一度好きとなったらショップやレストランも「大切にしたい」という気持ちで通い詰めるそう。またマネジャー、ヘアメイク、スタイリストなど、長く一緒にいる仕事仲間には、節目節目で手紙を書き、愛を伝えるのだとか。
「あなたのこういうところが素敵、と都度、言葉にして伝えるようにしています。わざわざ言うほどのことでもないかもしれないけれど、良いと思ったところを褒められたり、『ありがとう』と言われて嫌な気持ちになる人はいませんものね」
愛すると一途なみな実さんが今、ドラマ「ボーイフレンド降臨!」で演じているのは12歳年下の男子に翻弄され、三角関係に巻き込まれていく女性。
「愛に年齢は関係ないけれど、これまで一度も年下の方とお付き合いをしたことはありません。ましてや、このドラマのように干支がひと回りも下の男子となんて考えたこともない…。そもそも彼らに干支の概念はあるの!? つい『干支何?』って聞いちゃうんです(笑)」
与えられる限り、人を愛していきたい
ここ最近、女優としての仕事に愛を感じるようにもなってきたそう。
「これまでは、求めていただいたからにはしっかり応えなければと、必死でした。役者さんたちのなかに紛れ込んだ転校生のような気持ちで、いつもどこか肩身が狭くて。でも近ごろ、『あの作品で演じていた〇〇が好きだった~!』などと、過去の出演作について感想をいただくと、ああ、こんな私でも作品の一部になれていて、何かを残せているんだ、とうれしくなったりもして。日々学びの多い芝居の仕事はやはり魅力的です」
仕事を愛しながら、そして愛を与えられる限り人を愛していきたいというみな実さん。
「もう自分だけのためには頑張れなくなってきました。今日は起き上がれないと思う日でも、『午後に仕事で会うあの人、もうすぐお誕生日じゃない?』と気付いてしまえばギュイーンとパワーが漲って、飛び起きてプレゼントを買いに走れたりする(笑)。この仕事も、誰かに喜んでもらえていると信じているから頑張れるんだと思います」
ドラマ「ボーイフレンド降臨!」
35歳、仕事も恋もイマイチなふたりの女性の前に、記憶喪失の青年が現れる。12歳年下の男性をめぐって、巻き起こるラブコメディー。プライベートでも仲よしの桜井ユキさんとみな実さんの息の合ったかけあいにも注目。
出演/髙橋海人、桜井ユキ、田中みな実ほか
土曜23:00~ テレビ朝日系にて放送中
田中みな実(たなかみなみ)
1986年11月23日生まれ、埼玉県出身。ドラマ「最愛」「吉祥寺ルーザーズ」など女優としても近年数々の作品で活躍。初恋は、サンフランシスコの小学校で出会ったスティーブン。日本に帰国のため成就せず。