「何のために働いているんだろう…」社会人になると、誰もが一度は頭に浮べたことがあるフレーズでは？ そんなお悩みに、花上惇さんがアンサー！ メッセージを通して、あなた自身を愛せますように。【連載「花上惇のLove Yourself」】
お悩み04. 1日の大半を占める仕事の時間。もう投げ出したい！
趣味や好きなことをするためのお⾦を稼ぐために仕事をしているはずなのに、その仕事が1⽇の⼤半、1週間の⼤半、1年の⼤半を占めることに悲しくなってきました。これが人生ってことでしょうか。全部放り出して逃げたくなるのですが、こんな考えは⽢えでしょうか。（M. 25歳／会社員）
花上惇からのアドバイス
どうしてこんなに、ヘトヘトになるまで働いて、自分の時間すら満足に取れない現実にも妥協して、払いたくもない固定費の為に、一生懸命生きなければならないんだろう。私もそう思って生きてきたの。
お金さえあれば、好きな事だけして、仕事なんて絶対しないのに、って。一体何が楽しくて、嫌いな上司に媚びへつらい、つまらない飲み会に参加しなくちゃいけないのか、って。だけど、その頃の私と、今の私はきっと別人よ。私が変わった理由は、“働く意味”が“生きる意味”だと気がついたからかもしれない。
2020年、世界中がコロナウィルスの出現により狼狽していた頃。当時働いていた職場が営業休止となり、仕事がなくなった。馬鹿な私は、久しぶりにまとまった休みが取れたぜ～、ラッキ～、なんて呑気な事を思っていた。それまでは、ほぼ毎日、13〜14時間働く事が当たり前だったから、束の間の解放感を感じていた。
あの頃は、多少の貯金はあれど、収入がなく、自由にお金を使えない。外に出かけることもできない。それなのに時間だけは腐るほどあるという、ある種地獄。これまでなるべく働かずに生きていきたい、と本気で考えていた私ですら、“そろそろしんどい”と思うようになっていた。金銭面というより、人として。とにかく何もしていない、非生産的な自分自身の存在意義がわからなくなったのよ。
この時に初めて、私にとっての働く意味やその理由は、単にお金を稼ぐ為ではなく、同時に、そして無意識に、生きている実感や満足感も求めていたのだと気がついたの。そしてそれは誰か第三者や、自分以外の“何か”を通じて、介して、初めて得られるものなんじゃないかと。社会に貢献する事、誰かの役に立つ事、感謝される事。自分の好きな事や趣味だけでは、そこは満たせない気がするわ。
働く事は、生きる事。生きる事は、働く事なのかもしれない。誰もがその中で、時々息抜きをしたり、趣味の時間を作ったりするんじゃないかしら。どちらも“時々”あるから嬉しくて、ありがたくて、幸せ。仕事を全て投げ出して、好きな事だけする生活なんて、はじめの数ヶ月こそ幸せだと思えるかもしれないけど、途中できっと苦しくなるわよ。まあ、人によるだろうけど。なんて言い出したら身も蓋もないわね。でも“私は”そうだったの。別にあなたの考えが甘いとは思わないけれど、もう一度働く事の意味を、意義を考えてみるといいかもしれないわね。
死ぬまでに答えが見つかれば御の字よ。
あなたに贈る、今日のひと言
Work hard, play hard.
よく働き、よく遊べ。
執筆者／花上惇（はなうえじゅん）
1992年1月19日生まれ、富山県出身。2020年7月にTikTokを開始し、そのポジティブな発信が注目を集める。2022年、Instagramでも本格的に投稿を開始すると、勢いよく20万フォロワーを突破。2022年8月現在、TikTok25万人、Instagram23万人のフォロワー数を誇る。TV出演の経験もあり、2020年10月に放送された「THEカラオケ☆バトル」（テレビ東京）で優勝。その美声にもファンが多い。山羊座のAB型。
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TikTok @junpi92
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