今、映画やドラマにひっぱりだこの神尾楓珠さん。現在は舞台公演の真っ最中。そんな多忙を極める神尾さんの息抜き方法やプライベート時間について聞いてみた。
落ち込むのも大事なこと
「これまでお仕事でも何でも、僕は勢いでやってみて、失敗するならそれでいい、という感じだったんです。でも最近はもう、勢いだけではどうにもならないと感じるし、失敗したら『なぜだったんだろう』ってとても引きずるようになったんです」
2022年、すでに映画・ドラマで5本の主演作に出演、23歳にして今、役者として確実にキャリアを積んでいる神尾楓珠さん。だからこそ、ひとつひとつの作品に対してより責任と自覚が芽生え始めているという。
「今まであまり落ち込むってことはなかったんです。けれどよく考えたら、できなかったことを振り返って、しっかりと落ち込んで、そして原因を考えてみるって当たり前に大切なことなんですよね」
現在は人生で2回目の舞台となる『薔薇とサムライ2 -海賊女王の帰還-』の公演の真っ最中。古田新太さん、天海祐希さんといった錚々(そうそう)たるメンバーとともに、劇団☆新感線の作品に参加している。
「演劇を志す人なら誰もが憧れる劇団☆新感線。その舞台に出演できることは、うれしいという思いとともに、自分にできるのか、最初は自信がありませんでした。けれど入れていただいたからには、責任感を持ってやりたい。プレッシャーを感じたらキリがないから、今は考えないようにしています。うまくやろうとするよりも、たくさん間違えて、たくさん成長したいんです。舞台は間違えても失敗しても、公演は毎日続くので、落ち込んでいる暇もない。それがいいんですよね」
責任が増していく日々の仕事のなかで、休日に友達と過ごす時間に癒やされているそう。
「友達の存在は僕にとって大きいかも。直接会えなくても、ビデオ通話しながら、それぞれ料理作ったりもするんですよ。食べるものを自分で作って、友達とも繋がっている。部屋には僕ひとりでも、ああ、今生きているな、ってすごく感じましたね。これまで僕は同年代の俳優さんと共演する作品が多くて、そういう場所で友達がたくさんできました。それも人生にとってかけがえのないもの。今作は、皆さん大先輩で、自分から声をかけるのはちょっと緊張してしまいますが、古田さんに『初めて一緒にやるけれど、もうファミリーだから』と言っていただけて感激してしまいました。共演者のなかでは、西垣匠くんが一番年齢が近いので、自分から声をかけて、仲良くなっていきたいと思っています」
神尾さんに4つの質問!
Q. 今、ハマっていることは?
A. サッカー観戦
Jリーグや日本代表戦を自宅でご飯を食べながら見る時間が最高。声を出して応援しているとリフレッシュになります。僕も以前はサッカーをやっていて、今も時々フットサルに参加してるんですよ。ワールドカップも楽しみ!
Q. 神尾さんは、ポジティブ? ネガティブ?
A. フラットだと思う
何でもやってみないとわからないから、「任せてください!」とか大見得を切ることはできないタイプだけど、ネガティブってわけでもないと思う。不安はありつつも、なんとかなるって心のどこかで思って何事もやっています。
Q. 最近楽しかったことは?
A. ドライブ!
少し前ですが、夜のドライブをして、仲間と星を見に行くなんてロマンティックなことをしました(笑)。以前はよく友達とカラオケにも行きましたね。近況報告をしながら、最近見た面白い動画について話すとか、そういう時間が大切です。
Q. カラオケでは何を歌う?
A. 邦楽ロックのシャッフル!
音楽を聴いている時間もすごく大事。[Alexandros]、Mr.Children、BUMP OFCHICKENが好きで、いつも聴いています。カラオケでもこのあたりを気分でシャッフル。けれど最近は行けていないんですよね。また行きたいな。
『薔薇とサムライ2ー海賊女王の帰還ー』
作/中島かずき
作詞/森 雪之丞
音楽/岡崎 司
振付・ステージング/川崎悦子
演出/いのうえひでのり
出演/古田新太、天海祐希/石田ニコル、神尾楓珠/生瀬勝久ほか
2022年9月22日(木)~25日(日)新潟県民会館 大ホール
2022年10月5日(水)~20日(木)大阪・フェスティバルホール
2022年11月1日(火)~12月6日(火)東京・新橋演舞場
神尾楓珠(かみおふうじゅ)
1999年1月21日生まれ、東京都出身。2015年俳優デビュー、今年は映画『親密な他人』『20歳のソウル』『恋は光』と3本の主演映画が公開。舞台は’19年の『里見八犬伝』以来2度目。