もうすぐやってくる春。新しい季節、私たちにワクワクする高揚感を与えてくれる話題のエンタメ作品が目白押し！ 福士蒼汰さんに、主演舞台 いのうえ歌舞伎『神州無頼街』について伺いました。
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延期から2年、満を持して取り組む舞台
俳優として目覚ましい活躍を見せる福士蒼汰さん。最近は舞台でも才能を発揮し『神州無頼街』では主役の秋津永流を務める。
「2年前に中止、延期となった作品で、ようやく！といううれしさを感じています。キャスト全員の気合がすさまじい現場です。僕も『髑髏城の七人』Season月〈上弦の月〉（2017-18年）のときから早乙女太一くんと殺陣の自主練を重ねてきました。永流は過去を背負った孤独な町医者で、世間知らずなところもあって。それに対して、相棒となる口出し屋の草臥（宮野真守）は人と積極的に関わる男。草臥やさまざまな人と触れ合うことで、永流の心に人間味や温かさが芽生え、成長していきます。歌って踊ってとにかくド派手（笑）。物語にはダークな部分もあり、これぞ新感線！です」
難易度の高い殺陣。絶対できると信じて
福士さんはすっかり殺陣の魅力にハマっているそうで、今回の舞台では流麗な立ち回りを披露するそう。
「殺陣はとっても楽しいです。ただ、永流は医者なので武器は刀ではなく棒のような器具。棒術のようなイメージで、要求される技の難易度がすごく高くて、本当にできるのか不安もあります。でも、できないことを要求されると僕はすごくうれしいんです。本番でできるようになっている自分を想像して、前向きに努力しています。演出のいのうえひでのりさんから『蒼汰のために大きな見せ場を作るよ』と言われて、『はい！』と覚悟が決まりました。殺陣のほかにも台詞、動き、歌、振り付けなど覚えることが多く、家でもしっかりと復習しています」
毎日触れるピアノに心が躍り、気分が上がる
多忙を極める毎日でのお楽しみは、ピアノを弾く＆聴くこと。
「あるとき宗本康兵さんと出会い、教えてもらうようになりました。最初は楽譜すら読めませんでしたが、今はコードを弾きながら、ゆずさんの『栄光の架橋』の弾き語りを練習中。勉強していて眠くなったら、ピアノを弾いて目を覚まし、また勉強。ピアノの音は心が躍り、気分が上がります。好きなピアノ曲は久石譲さん作曲の『Summer』、いつか弾けるようになりたいなと思っています。そして近ごろ、最高に感動したのはピアニスト清塚信也さんのコンサート。演奏はもちろん、トークも面白くて。厳かなクラシックの殿堂サントリーホールであんなに観客を大爆笑させるなんて！ 演奏の美しさと、トークのギャップがずるいです（笑）」
2022年劇団☆新感線42周年興行・春公演 いのうえ歌舞伎『神州無頼街』
劇団☆新感線いのうえ歌舞伎の最新作は、座付き作家・中島かずきが初めて挑む幕末物。駿河国・清水湊を舞台に、変革期を生きる人々を描く。清水次郎長の快気祝いでの騒動を発端に、町医者・秋津永流（福士蒼汰）と“口出し屋”の草臥（宮野真守）は、侠客・身堂一家を探るべく、彼らの根城・無頼の宿を訪れる…。福士蒼汰の劇団☆新感線への出演は『髑髏城の七人』Season月〈上弦の月〉（2017-18年）以来2作目。’22年3月17日（木）から29日（火）まで大阪・オリックス劇場、4月9日（土）から12日（火）まで富士市文化会館ロゼシアター大ホール、4月26日（火）から5月28日（土）まで東京建物Brillia HALLで上演。
福士蒼汰（ふくしそうた）
1993年5月30日生まれ、東京都出身。2011年ドラマ「美咲ナンバーワン!!」にて俳優デビュー。同年「仮面ライダーフォーゼ」の主役に抜擢される。近年の主演作に映画『BLEACH 死神代行篇』『旅猫リポート』、ドラマ「明治開化 新十郎探偵帖」「神様のカルテ」など。Amazon Original「星から来たあなた」が配信中。
