どんな服を選ぼうと、何を組み合わせようと、着る人自身がしっくりくればそれでいい。色っぽさと無骨さ、繊細さとタフさが同居するなかで、性別による“こうあるべき”から解き放たれた、ジェンダーに偏らないアンドロジナス(Androgynous)な装いを。
“らしさ”にとらわれず、好きに素直に
「もともとカッコいいニュアンスが好きだから、可愛いだけじゃない凛々しさも表現したいっていう思いが常にあって。自分のなかの強さを引き出される撮影は気分が高まります。
一方で、男性に対してはタフさよりも可愛らしさに惹かれるタイプで。野性的な男らしさみたいなものには昔からあまり興味なかったかもしれないですね。
私服でも、男前なセットアップを着ることが最近は多いし、結婚してから旦那さんと服を共有する機会も増えた。ファッションにおいては特に、女らしさや男らしさという概念にとらわれることなく、純粋に“好き”を楽しむようになっている気がします」(桐谷美玲さん)
アンドロジナス ルック(Androgynous Look)とは?
男性・女性という性差を超えた自由な行動や考え方をベースとし、女らしさや男らしさといった既存の枠組みにとらわれず、その両方の魅力を併せ持った着こなし。
華奢な体を包み込むタフで無骨なオーバーサイズ
ゆったりとしたサイジングで華奢なボディラインをカバーするジャンプスーツ。無骨なワークテイストにボリューミィな足元で、気取らずやんちゃなムードを上乗せ。
エッジィなレザーを裏切る煌びやかな足元
甘くない服に、とびきりドレッシーな靴を持ってくるのも自由! エッジの効いたブラックレザーも、一見調和しない振り幅のある足元なら、単なる“メンズライク”で終わらない、まさにアンドロジナスな着こなしに。
力まないのに存在感のあるジェンダーレスなチェーン柄
肌触りのいい上質な素材感が特徴の、エレガントでもインパクトのあるチェーン柄。纏う人の余裕をも感じさせる、リラクシーかつ媚びないセットアップで、性差を超越したアンドロジナススタイルに。
Androgynous(アンドロジナス)の意味
男女両生の特徴を持つという意味で、Androgynos(アンドロギュノス)やAndrogyny(アンドロジニー)ともいう。性別の差異を超えて自由に考え、行動しようという考え方。ファッション表現のひとつでもあり、先にあげたアンドロジナス ルックの略称でもある。
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