ドラマ、CM、映画だけでなく、作・演出に声優とまさにマルチな活躍で注目を集め続ける俳優・ムロツヨシさんにお話を伺いました! さまざまな活動を通して、今改めて感じていることとは?
まだまだ理想のボスにはなれてはいないけど
2018年に公開されたアニメ映画『ボス・ベイビー』。その第2弾で、前作に続き主役の吹き替えを務めるのがムロツヨシさん。赤ちゃんなのに会社で働く「ボス・ベイビー」は仲間を引っ張るのが得意な、実はリーダーシップのある上司です。
「僕も10年以上主宰してきた舞台『muro式』でリーダーって難しいなとつくづく感じてきました。特に’21年は、このご時世で野外劇をお客さんを入れて開催してもいいのかという責任もプレッシャーもありました。僕はまだまだボス・ベイビーみたいにはなれていないなぁ」
そう謙遜するけれど、ボスとして心掛けていることが。
「なるべく若い人に任せる。そして彼らに教えてもらって一緒にものを作っていく。僕らが上の世代から教えてもらった方法ではなくて、下の世代とコミュニケーションして一緒にものを作る新しい方法を見つけていきたいと思っています」
先輩から厳しく教えてもらった数々のこと、とても感謝しているというムロツヨシさん。でも今後は、ボスと若手の関係を変えていかないといけないと強く感じているそう。
「デジタルの知識も含めて僕らにないものを若い人たちは持っている。彼らが僕らの年代になったとき、きっと新しいことが始まる。撮影現場でも、GINGER世代の方がいっぱいいます。これからはあなたたちの時代です。上の世代の僕らと世代間の溝があるのは当たり前だけど、どうか一緒にそれを面白い溝にしていきましょう!」
『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』
吹き替え:ムロツヨシ、多部未華子、芳根京子、宮野真守ほか
配給:東宝東和、ギャガ 全国公開中
©2021DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved
https://gaga.ne.jp/bossbaby/
ムロツヨシ(むろつよし)
1976年1月23日生まれ、神奈川県出身。’99年に作・演出・出演を行った独り舞台で活動を開始。映画『サマータイムマシン・ブルース』で注目を集め、ドラマ、CM、映画などで活躍中。