35歳前後は、自分の立ち位置に戸惑いがち。田中みな実さんの最近のお悩みは…?【連載コラム「田中みな実のここだけ話」】
今回のテーマ:おばちゃんキャラ。
35歳を前に方向性を見失っている。ぶりっこ、こじらせ、あざとい…そういうテレビ的なキャラクターではなく、日常の立ち位置がどうもしっくりきていない。年下の子と接するときにどの程度お姉さん感を出せばいいのかが分からず、気付けばお節介なおばちゃんみたいに振る舞っている。誰に求められた訳でもなく、その場に相応しいであろうと思ってやっているけど、これって彼らからしたら圧強め? 年上のお姉様方からみたら鼻につく?
私もかつて、20代後半の女の子たちが年下男子に「若いっていいね〜」「うちらおばさんに見えてるでしょ」「肩あがらな〜い」などと自虐しているのを目の当たりにして何ともいえない気持ちになった。彼女たちがおばさん然とするのはきっとイタく見られたくないから。「もう若者じゃないって理解していますよ」と周囲に知らしめるため。実際はバリバリに女で、きれいでいることを諦めたわけではないのに。自分のことを“おばさん”だなんて微塵も思っていないのに。私はそうだった。
けど、35歳ともなれば話は別。10代からみれば立派なおばさんで、おばさんぶっていてもいなくても、“おばさん”なのだ。あざとさをテーマにしたレギュラー番組では、当初、あざとい人物の象徴としてあざとさを分析する“あざとカワイイ女子”的役割を担っていたけど、いつしかゲストの男性陣に噛みつく辛辣なご意見番として恐れられている。
同世代の男性プロデューサーからは「最近、言い方や意見がキツく聞こえるかも。ちょっとセーブしないと、みな実さんが損するよ」と助言された。イケメン相手にワーキャーする年でもなくなってきたし、それこそイタくはなりたくない。結婚していたり、子供がいれば違ったのかなぁ。毎度ここに救いがあると想像する自分に嫌気がさす。35歳中堅、只今ポジション迷走中!
▼こちらの記事もおすすめ!
【田中みな実のここだけ話】をもっと読む。