まさにGINGER世代ど真ん中を生きる、田中みな実さん。場を仕切り、盛り上げ、ボケもツッコミもこなす知的な仕事人として、コスメ愛を探究する美容賢者として、チョコレートをこよなく愛する乙女として、その人気と注目度はますます上昇中。そんな彼女が本音で綴る連載コラム「田中みなのここだけ話」、今回は田中家の姫について。
今回のテーマ:田中家の集い。
年に何回か家族全員で顔を合わせるのだけど、ここ数年、姉の子供の誕生日の12月が最も集まりが良い。年末だしクリスマスが近かったりで其々に慌ただしく過ごしていても、可愛い彼女のためならと皆が無理にでもスケジュールをやりくりしてやってくる。
前回はリカちゃん人形のドールハウスやシルバニアファミリーをねだった姪は、5歳に。「プリンセスみたいなパジャマが欲しい」のリクエストにポカンとする叔母(ワタシ)。なんだそれ? デパートを何軒もまわったけど、子供用パジャマはどれもツーピース。ピンク色でレースやリボンがついた、彼女が言うところの“ディズニーのプリンセスが着て寝るパジャマ”は見当たらない。こんなにも売り場面積が広いのにそれらしきものがないことが驚きよ! 加えて大人顔負けのデザインと価格帯にたじろぐ叔母。こうなったらパジャマは忘れて、プリンセスが着ていそうな洋服にしよう。そうと決まれば選択肢は無限大。店員さんにしつこくヒアリングをして厳選した2着は、姉夫婦やうちの母が好みそうなリバティプリントの上品なワンピースと5歳児が喜びそうな“ラプンツェル(ディズニープリンセス)”カラーのチュールワンピ。案の定、姫は後者をたいそう気に入り、お召し替え。撮影会が始まった。
たった1年でこんなに大人びて。夏に第二子を出産した姉はますます母親らしい顔つきになっていて、うちの母は相変わらずパワフルだけどひと回り小さくなったような気がして、父はまた後頭部が薄くなって、弟は・・・どういうわけか日に焼けていた(ギャル男か!)。私はみんなの目にどう映っているのだろう。家族でありながらどこか気を遣われているのを感じて、年々居心地が悪くなる(笑)。数週間後は年明けの挨拶でまた集う。少々気が重く、やはりどこか待ち遠しい家族の会。