美しい日本語と丁寧な言葉遣いが印象的で、コメンテーターや執筆活動など“言葉”にまつわるお仕事の多い壇蜜さん。言葉を使う際に普段から気をつけていることや、伝えるために意識していることを伺いました。
気持ちを伝える壇蜜さんの心がけ
1. 喜び・感謝の言葉ほど大きく、はっきりと
お礼などはタイミングを逃さずに、一語をしっかり伝えること。水商売の話になってしまいますが、銀座などでは大きめの声で一語をきちんと言える人が一番モテます。「うれしい」「優しい」など、相手に向けた感謝や称賛の言葉を、まずはきちんと伝えましょう。何かをもらったら、まずは「うれしい、ありがとう」。モジモジしてしまうのは、文章を組み立てているから。組み立てるのは、大きめの声で一語を言ってからにしましょう。
2. 諭すときは「とてももったいない」
例えば仕事をするなかで、相手の努力が感じられず、注意をしたいとき。はたして本当に努力をしていないのか、まずは自問自答することが大事です。“自分基準”で努力していないと判断しているだけかもしれません。でも、仕事のツケが自分に回ってくるようであれば、「とてももったいない」という言葉を使って諭すのも手。「私はあなたの天真爛漫なところがうらやましいけれど、それに任せて直感頼りになってしまっている姿は、見ていてとてももったいない」と。「損している」と言うのも、言い方によってはアリかもしれないですね。
3. 向き合ってほしいときは数字を使って話す
男性にどうしても必要な時間を割いてほしいときは「今日10分だけ聞いて、お願い!」と、数字を出すと、少し落ち着いて向き合ってくれると思います。普段から“ちょっと聞いて”と言ってつい長く話してしまうと、相手にどんなに好かれていても、しんどいと思われてしまうかも。
会話で好印象を得るワンポイント
どんな相手でも、話すことは思いやりにつながります。極論ではありますが、会話サービスをしているという自己暗示をかけると、いわゆる強く言ってしまうとか、口が悪い人だと思われることは減るはずです。接客業など、会話を有料にする世界に身を投じている人の利益はそこにあると思います。
“会話をすることで自分の暮らしが保たれている”と考えて言葉を発してみると、印象アップにつながります。また「絶対、やっぱり、でも・だって+ネガティブワード」を使わないと決めるだけでも、相手が受ける印象は変わるものですよ。