1971年アメリカで熱狂的な支持を得た、79歳の女性と19歳の男性のラブストーリー『ハロルドとモード』。約50年の年月を経て日本で朗読劇となるこの作品は、趣里さんが30歳になって初の舞台。舞台への意気込みや作品の魅力について伺いました!
1回1回を本気になれる作品や仲間に出会いたい
1971年にアメリカで公開された映画『ハロルドとモード』は、ブラックユーモアを随所にちりばめながら、年齢差のあるちょっと変わった2人のラブストーリーと生きることの楽しさをコメディータッチに描き、世界中で話題に。その後も、幾度となく上演され続け、映画の公開から約半世紀経った現在に至っても多くのファンをもつ作品。
趣里さんは19歳のハロルドのお見合い相手として現れる、3人の若い女性を演じ分けます。
「声を変えるのは無理があるので、それぞれのキャラクターを身近に感じながら演じようと思っています。生田斗真さん演じるハロルドとのやり取りを楽しんでいただければ」
自分の性格は「心配症」だという趣里さん。作品に関わっている間は、台本は常にそばに置いているそう。
「演技学校で、準備が大切だと叩き込まれたので、染みついているのかも。役柄を実生活に引きずることはないですが、忘れないで生活していますね」
自粛期間中は、俳優という仕事に何ができるのか、悩んだ日々もあった。
「家に長くいる間に観たドラマや映画の物語に希望を感じたり、ほかの人の演技を観て自分も頑張ろうと決意したり。自分が出演した作品を観て前向きになってくれる方がいれば、と思うようになれましたね。『ハロルドとモード』が私にもお客さんにも、貴重な時間になればいいなと思います」
しゅり
1990年9月21日生まれ、東京都出身。2011年女優デビュー。出演作にドラマ「私の家政夫ナギサさん」、舞台『風博士』『わたしの耳』などがある。
最愛の人との出逢い、それは青年の運命を変える
自分らしく生きる破天荒な79歳の女性・モード(黒柳徹子)と、狂言自殺を繰り返す愛に飢えた19歳の少年・ハロルド(生田斗真)という、真逆の死生観を持つ2人。
共通の趣味である"赤の他人のお葬式への参列"で、何度か顔を合わせたことによって仲が深まり、ハロルドは次第にパワフルな生き方のモードに惹かれていく。周囲の人々は2人の交際にひどく反対するが、おかまいなし。生きることの楽しさをモードから学んだハロルドは、モードの80歳の誕生日パーティーを開くが・・・。
黒柳徹子さんがかねてより出演を熱望していた本作。共演に初タッグとなる生田斗真さんと朗読劇として上演!
『ハロルドとモード』
【作】コリン・ヒギンズ
【上演台本・演出】G2
【出演】黒柳徹子、生田斗真、趣里、浜田信也、相島一之、秋本奈緒美
【東京公演】9月28日(月)~10月3日(土)EX THEATER ROPPONGI
【大阪公演】10月14日(水)、15日(木)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
https://haroldandmaude.jp/
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