まさにGINGER世代ど真ん中を生きる、田中みな実さん。場を仕切り、盛り上げ、ボケもツッコミもこなす知的な仕事人として、コスメ愛を探究する美容賢者として、チョコレートをこよなく愛する乙女として、その人気と注目度はますます上昇中。 そんな彼女が本音で綴る連載コラム「田中みな実 ここだけ話」。今回はひとり歩きする“噂”の真相・・・。(編集部)
今回のテーマ:男性の胸ポケットに名刺を入れるとき乳首に触れるオンナ
「あの子って〇〇らしいよ~」そんな噂話はそこらじゅうを飛び交っている。真相はどうあれ、「あの子ならやりかねない」と思われてしまう人物のそれは、信ぴょう性が高まり、面白がられ、尾ひれ羽ひれがついて瞬く間に広まってゆく。自身が噂にまみれているからよくわかる。最近になって知った自分にまつわる噂話があまりにも馬鹿げていて、ショックを受けるどころか笑ってしまった。
バラエティー番組の収録前、スタッフさんとの打ち合わせで「何かモテ仕草ないっすか? これしたら男はイチコロみたいな」と聞かれたのだけど、皆さんが思っているよりもその手の引き出しが少なく答えに窮してしまった。
すると、男性ディレクターの1人が、「ああ! あれとかどうですか! 局アナの頃、田中さんって名刺交換するときに自分の名刺を男の人のスーツやシャツの胸ポケットに指を這わせるように差し込んで、最後に人差し指でその人の乳首に触れて印象に残してたって話!」。
すると、別のディレクターが「それ、俺も聞いたことあります!」と。待て待て。峰不二子かっ! 普通に考えてありえない。でも、これを一緒に番組をやっているスタッフですら何の疑いもなく信じ切ってしまうのは、これまで私が積み上げてきた実績に他ならない。
50歳くらいになったら、“田中みな実の武勇伝ウソホント”みたいな企画で、答え合わせをさせてもらいたいものだ。それまではネタ収集と思って自分の噂をとことん面白がろう。