ある日曜日の午後、都内のスタジオ。 その撮影は、数え切れないほどの私物の靴から、エピソードの濃い数足を厳選する作業から始まりました。JUJUさんが静かに語る“靴への愛”は、ドラマティックで、けれどどこか切なくて・・・。取材班が時間を忘れて聞き入ってしまうほどの、ハイヒールへの情熱をお届けします!
JUJUの歌は、ハイヒールがあってこそ
靴選びの基準はすごくはっきりしていて、「エレガントでセクシー、そして攻撃的であること!」と断言するJUJUさん。ヒールは12cm以上がこだわりで、それ以下は10cmであってもローヒールとみなすそう(笑)。
「歌うときは、リハーサルからすでにヒールを履いています。ステージでは14㎝以上のヒールパンプスが絶対。それがないと歌えない。私にとって靴は、ライヴのときに欠かせない、体の一部になっているんです。私のなかで、歌とヒールはセットです」(JUJUさん)
美脚に見えるのはもちろんのこと、精神的な意味でもヒールが支えになっている、とJUJUさんは語ります。
「バックステージでヒールに足を入れた瞬間、自分のなかでパッと気持ちが切り替わって、集中しつつもすごく気分が高揚するんです。自然と背筋が伸びて、堂々と、きっと遠くのお客さんにまで声を届けられるっていう自信にもなる。そして同時に、美しいヒールさえあれば、きっとどこまでも歩いて行ける――。自分の持つ理想の場所へと導いてくれる、大事な相棒のような存在だということをひしひしと感じています」(JUJUさん)
400足以上にもなるJUJUの私物コレクション
こちらは、JUJUさんの自宅シュークローゼットの一角。所狭しと並ぶ靴は、その数400足以上とのこと! どれもきちんと丁寧にお手入れをされていて、すべてがまるで新品のようなコンディションです。
今回の取材では、JUJUさんの莫大なコレクションのなかからお気に入りを持ってきていただきました。いくつかご紹介します。
クリスチャン・ルブタンのマルチカラーパンプス。こんな素敵なパンプスも、JUJUさんにかかると「PVCとエナメルのコンビネーションなので、雨の日履きます(笑)。今季PVCはトレンドでもあるので、また活躍しそうです」とのこと。
ヌーディなセルジオ ロッシのシューズは、辛口な女らしさが気に入って、4~5年前に購入したそう。「ショートパンツ×タンクトップのシンプルな着こなしに合わせたいと思って」(JUJUさん)
「レースの靴は見つけたら絶対買う」くらいのフェチだそう。こちらの2足はヴァレンティノのシューズ。「ヴァレンティノのレースは世界一です。官能的な雰囲気がたまりません」(JUJUさん)
JUJU初のシューズ・ファッションブックも大好評
靴好きが高じて、3年前にはシューズ・ファションブックも手がけたJUJUさん。この本には、日常のさまざまなシーンに合わせてセレクトした、100足以上の私物が紹介されています。
「靴への飽くなき情熱と愛情がつまった、私の偏愛コレクションブック。おしゃれが好きな女性の皆さんに、手に取っていただけたらうれしいです」(JUJUさん)
幼少のころから始まった、JUJUさんの靴への愛。いつの日か、JUJUさんの私物コレクションから成る、“SHOES MUSEUM”が誕生!なんてニュースが飛び込んでくるかもしれませんね!
JUJU(じゅじゅ)
12歳でジャズシンガーを目指し、18歳で単身ニューヨークへ。2004年メジャーデビュー。今年2月に7枚目のニューアルバム『 I 』をリリース。4月からは自身最大規模44公演の全国ホールツアーを開催。