『幸せカナコの殺し屋生活』が、パワーアップして帰ってきた! ブラック企業を辞めた先でまさかの“殺し屋”として才能を開花させた西野カナコ。DMM TVで独占配信中の『幸せカナコの殺し屋生活2』では、新たな殺し屋たちとの出会いや巨大組織との対峙など、物語もアクションもさらにスケールアップ。話題作でバディを務めるのんさんと藤ヶ谷太輔さんにインタビュー。国内外から届いた反響、進化したアクション、現場で起きた爆笑エピソード、そして“仕事に行きたくない日”の乗り越え方まで。息の合った掛け合いから、作品への愛情とチームの心地よい関係性が見えてきた。
前作超えのアクションに挑戦

——シーズン2の制作が決まったときのお気持ちを教えてください。
のんさん(以下、敬称略) すごくうれしかったです。私自身、作品で「2」をやるのが初めてだったので、こんなふうに続編って実現することがあるんだっていう感動もありましたし、純粋にワクワクしました。
藤ヶ谷太輔さん(以下、敬称略) 僕も同じです。シーズン1を撮っているときから、この作品の空気感とかキャラクターたちが本当に面白かったので、「またやれたらいいな」という気持ちはずっとありました。実際に決まったときは本当にうれしくて、「よし、やるぞ!」という気持ちと同時に、「ハードル上がったな」とも思いました(笑)。
のん 特にアクションは、シーズン1を超えなきゃいけない……。
藤ヶ谷 そうそう(笑)。結構ヤバかったよね。
のん ヤバかったです。本当に頑張りました!
藤ヶ谷 もしシーズン3があったとしても、アクションの弾数は残ってないよね(笑)。
——シーズン1の反響は実感されていましたか?
藤ヶ谷 めちゃくちゃありました。僕の地元の友達は、基本的に自分の作品を観てなかったりするんですけど、この作品だけは「めっちゃ面白かった」とか「ハマった」と連絡をくれたんです。地元の友達だけでも4人は、そのままDMM TVに登録してくれたみたいです(笑)。
のん 私は上海とか北京へ行ったときに、現地の方から「観てます」と声をかけていただくことが結構ありました。海外でもたくさんの方に作品が届いているんだなと実感してうれしかったです。
カナコはさらに覚醒&桜井は少しだけ人間らしく

——シーズン1から好評だったカナコと桜井の関係性ですが、シーズン2ではどんな変化がありますか? また、注目してほしいポイントを教えてください。
のん カナコと桜井さんは、シーズン2でもバディとして一緒に戦っていくんですけど、新しいキャラクターたちも登場します。そのなかには桜井さんと関わりのある人物もいて、カナコは野次馬精神が働いたり、勝手にドキドキしたりしながら、面白おかしく物語が進んでいきます。
あと、カナコ自身はシーズン1で覚醒しきった後の状態なので、1話から普通にバシバシ戦っています。ネガティブな性格自体は変わらないんですけど、個人的にはシーズン1以上に倫理観がおかしくなっている気がしていて(笑)。ぶっ飛び具合は確実にパワーアップしていると思います。
藤ヶ谷 僕は自分で観ながら「桜井、思ったよりしゃべってるな」って感じました。監督にもよく「桜井さん、今日長ゼリフですね」なんて言われていて(笑)。シーズン1の頃と比べると、カナコと出会ったことで桜井自身も少しずつ変化しているんですよね。分かりやすく言うと、人間っぽくなっているというか。表情だったり、言葉のトーンだったり、感情の出し方だったり。もちろん出しすぎないようにはしているんですけど、シーズン1よりは伝わりやすくなっていると思います。
あと、カナコと桜井の関係について言うと、続編ともなると「ふたりの行く末は?」とか「桜井の過去は?」とか、そういう掘り下げを期待するじゃないですか。でもいっさいそこに触れていなくて(笑)。それが『幸せカナコの殺し屋生活』らしくて、僕はすごく好きでした。
——もし実際にカナコと桜井が、ご自身の先輩・後輩だったらどう感じると思いますか?
藤ヶ谷 桜井が先輩だったら……ひと昔前のうちの事務所の先輩たちに近い気がしますね(笑)。ちょっとミスしたらピリッとする空気があるというか。でも、そういう適度な緊張感って結構大事だと思うんです。桜井は、ただ怖いだけじゃなくて、ちゃんと面倒見もいいから、すごく頼れる先輩なんじゃないかなと思います。
逆にカナコが後輩だったら、大変だけど、絶対退屈はしないと思います。
のん トレンド入りしちゃいますからね(笑)。
藤ヶ谷 そうそう。カナコって、「ここ大丈夫そう!」ってなった途端に口調が早くなったり、ちょっとギャルっぽくなったり、調子に乗る瞬間があるんですけど、そういうところがすごく面白いし、見ていて可愛らしいなと思います。
のん 私も桜井さんみたいな先輩がいたら、すごく心強いと思います。口グセの「殺すぞ」のなかにいろんな感情があって、思いやりがあったり本当に叱っていたり。一緒にいると、「ちゃんとしなきゃ」って気持ちにもなるし、自然と自分のパフォーマンスも上がる気がします。優しさがいろんなところからにじみ出ている先輩だなと思います。
カナコは、勝手にスゴい仕事をして、勝手にやらかしているので、結構手に負えない存在だと思います(笑)。でも、なんだかカナコって憎めないんですよね。失敗しても、やらかしても、「しょうがないな〜」って思わせる魅力がある。だから最終的には、すごく可愛い後輩だなって思う気がします。
現場爆笑!マル秘エピソード

——さらにパワーアップしたアクションシーンですが、撮影に向けて準備されたことはありますか?
のん 私は家でずっと基礎練習をしていました。パンチやキックの基礎だったり、ちょっとした筋トレだったり。あとはトランポリンを跳んだりもしていました。食事はそこまでストイックにはやっていなくて、タンパク質を意識するくらいでした。
藤ヶ谷 僕はアクション練習が始まると自然と食生活も変わりました。たとえば、脂っこいものをあまり食べたくなくなったりとか、食事のタイミングを計算するようになるんですよね。とくにワイヤーアクションがある日は、一度ワイヤーを付けると何時間も外せなかったりするので、「このタイミングでしか食べられないな」とか、計算するよね?
のん なるほど……。
藤ヶ谷 なるほど?!
のん 毎回ワイヤーを装着してから「あっ…」ってなってました。
藤ヶ谷 アハハハ! 「苦しいな。なんでだろう? あ、お昼食べたからだ」って? 大体最初のころに経験して計算するようになるんだけどね。そういうところ、天才的だよね。
——現場で思わず笑ってしまったシーンや、お互いの印象的な出来事があれば教えてください。
のん いちばん印象に残っているのは、桜井さんが撃たれてケガをした後、サンドバッグに頭突きをしているシーンですね。たしか、その前のアクションで藤ヶ谷先輩が少し首を痛めていたんですよね。なのに全然気にせず「ガンッ!」とやっていて、爆笑しちゃいました。
藤ヶ谷 笑ってたの?! 僕の前では「大丈夫ですか?」って心配してくれていたので、優しいなと思っていたのに!(笑)
のん いや、本当に心配もしていましたよ! でも、それを超えるくらい「すごいな、この人」っていう感情がきてしまって(笑)。
藤ヶ谷 僕は、桜井が撃たれた後にカナコが「桜井さん!」って心配するシーンが忘れられない。僕はワイヤーで引っ張られてドーンって飛ばされるので、撮影中は周りの様子が全然分からないんです。体にも結構負担がかかるシーンだったので、「よし終わった」と思って立ち上がったら、誰も僕を見ていなくて、みんなのんちゃんのところに集まっていたんです。何が起きたんだろうと思ったら、のんちゃんが花粉症気味だったのかな。「ぶしゅんっ!」って、くしゃみをしたらしく(笑)。
のん その節は本当に申し訳ありません……(笑)。
藤ヶ谷 監督が「のんちゃん!」って言ったら、「え、私ですか?」「見間違いじゃないですか?」みたいな感じで一回しらばっくれようとしたので、みんなで映像チェックしたらものすごくきれいに映っていて(笑)。あれはチーム全員の思い出になりました(笑)。
のん 一回、とぼけたら何とかならないかなと思って(笑)。先輩の大変なシーンだったので、後日お詫びのお菓子も差し入れました。
藤ヶ谷 そう。きな粉がいっぱい付いているお菓子で、くしゃみが出そうでした(笑)。緊張感のあるシーンだったんですけど、のんちゃんの笑いに変えてくれる力はスゴいなと思いました。
再集結したチームの空気感

——アド(役/森川葵さん)・ナナ(役/髙橋ひかるさん)・ユイ(役/鈴川紗由さん)と新たなキャストも加わりましたが、現場ではどのように過ごしていましたか?
のん 現場は本当に楽しかったです。みんな殺し屋なのに、ガールズトークみたいな和やかなシーンがあって、そのギャップが面白かったです。
藤ヶ谷 でも最初は人見知りしてたよね? 序盤の撮影で、4人の撮影を先にしていて僕が後から入ったら、監督が「大変です! のんちゃんの人見知りが発動しています!」って(笑)。現場を見たら離れたところにじっとしていたよね。
のん できるだけ見つからないように隠れていました(笑)。でも、皆さんすごくコミュニケーション能力が高くて、たくさん話しかけてくださって、楽しく撮影できました!
——おふたりの再会はいかがでしたか?
藤ヶ谷 最初が社長(役/渡部篤郎さん)とのシーンだったんですけど、始まった瞬間に「あ、この感じだ」ってなりました。懐かしいし、安心するし。むしろシーズン1よりやりやすいんじゃないかって思うくらい居心地が良かったです。
のん 私もとにかく安心感がありました。「ああ、良かった」って(笑)。シーズン1で一緒にやってきた時間があったので、今回は人見知りも発動しなくて。現場に入った瞬間からリラックスできましたし、本当に心強かったです。
——カナコの仕事に行きたくないと思ったり、自信をなくしたりする姿も共感を呼んでいます。おふたりはそんなとき、どうやって気持ちを切り替えていますか?
のん 私はとりあえずご飯を食べます! まずエネルギーを補給して、それで少し頭が冴えてくると、「まあ、仕方ないか」みたいな気持ちになってくることが多いですね。
藤ヶ谷 僕らの場合は、迎えの時間も決まっているし、車に乗ったら現場に運ばれていくだけじゃないですか(笑)。途中で「やっぱ降ります」もできないし。だから車に、コーヒーとかフルーツとか息抜きできるものを持ち込んで、景色を見て諦めます(笑)。
のん どうしてなのか、現場に行けば大丈夫なんですよね。
藤ヶ谷 そうなんだよね(笑)。不思議なんだけど、現場に着いて、人と会って、話しているうちに、「よし、やるか」って自然になってくる。
のん 車に乗るまでが問題なんですよ(笑)。
藤ヶ谷 車に乗り込んだら、マネージャーさんに「今日、現場なくなりました」って言われないかなとか思うよね(笑)。「なんだ〜〜、準備してたのに!」って言いたいのに(笑)。
のん わかります。ロケの日とか、「土砂降りで中止にならないかな」とか(笑)。
藤ヶ谷 そうそう。でも大体ならないんだよね。むしろ土砂降りでも撮る(笑)。だから結局、自分の機嫌は自分で取るしかないと思うんですよね。
のん そうですね。お気に入りの服を着るだけでも気分が違ったりします。
藤ヶ谷 好きな音楽を聴くとかね。そういう小さいことでテンションを上げるのが大事だよね。
【DMM TVで独占配信中】『幸せカナコの殺し屋生活2』

出演/のん 藤ヶ谷太輔 ほか
原作/若林稔弥『幸せカナコの殺し屋生活』(星海社COMICS)
監督/英勉
info.tv.dmm.com/original/kanako/season2
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