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TIMELESSPERSON

2026.09.18

木村慧人「今まで見たことのない僕を見てほしかった」『Visuarts』に込めた表現者としての挑戦

FANTASTICS・木村慧人さんが、ビジュアルブック『Visuarts』を発売した。テーマは“多種多彩な木村慧人を魅せること”。スタジオ、渋谷、韓国と異なるロケーションで撮影を重ね、これまで見せてこなかった表情や世界観に挑戦した。なぜ“写真集”ではなく“ビジュアルブック”だったのか。自身のこだわりから、ディレクターとして本作に参加した堀夏喜さんとの制作秘話、そして作品を通して得た気づきまで語ってもらった。

3つのロケーションで描いた異なる自分

──1st写真集『Palette』の発売から約1年。今回のビジュアルブックでは、どんな自分を表現したいと考えていましたか?

今まで見たことのない僕を感じてもらえる一冊にしたいと思っていました。前回の写真集は、どちらかというと素に近い表情を切り取った作品だったんですけど、今回はもっと作り込んだ世界観を見せたかったんです。シチュエーションや衣装、メイクも何パターンも用意していただいて、メイクを一番のポイントにしたページも作りました。“ビジュアルブックだからこそできる表現”を詰め込みたいという思いで制作しました。

──ご自身からもたくさんアイデアを出されたそうですね。

はい。参考にしたいイメージもたくさん共有しましたし、やりたいことは全部伝えました。特にやりたかったのは、お花を使ったカットと挑戦的なメイクカット。あとはアクセサリーやパーツだけを見せるようなカットも絶対に入れたいと思っていました。

──今回はスタジオポートレート、渋谷、韓国と、3つのロケーションで撮影されています。それぞれにテーマはありましたか?

スタジオは、とにかく世界観重視でした。しっかり作り込んで、ビジュアルに特化した撮影をしました。

渋谷は“日常だけど非日常”がテーマです。街の風景自体は普段見慣れたものなんですけど、そのなかにいつもと違う自分がいることで少し違和感が生まれる。それに渋谷では“仲間”も意識していて、普段一緒に過ごしている友達との時間を切り取ったような空気感を残したかったんです。

──渋谷での撮影は、メンバーの堀夏喜さんがディレクションに入られたそうですね。お願いした経緯を教えてください。

今回は、自分の意見はもちろんですが、いろいろな人の感性を取り入れて作りたいと思っていたんです。堀夏くんは普段からFANTASTICSの衣装にも関わっていて、僕のやりたいことも理解してくれているので、「堀夏くんが見てみたい僕を提案してほしい」とお願いしました。そうしたら「ぜひやらせて」と言ってくれて実現しました。

──堀さんから今回のディレクションについて事前に聞いたお話はありますか?

完全に任せていたので、どういう意図でこの服を選んだとか、実はあまり聞いていないんです(笑)。でも、全体としては「普段の僕が着ないような服を着せたい」という気持ちがあったみたいです。僕自身では選ばないようなテイストの服もたくさんあったので、すごく新鮮でした。

あと、僕がお願いしたことを裏で喜んでいたと聞いて! 僕の前では「しょうがないな〜」って感じだったのに、スタッフさんの前では即答で「絶対やる! あいつ可愛いな」って感じだったらしく、そんな堀夏くんも可愛いですよね(笑)。

──撮影当日、印象に残っていることはありますか?

歩道橋で撮影したカットは、ポージングについてもいろいろ指示してくれて、「決めすぎないほうがいい」とか、「もっとナチュラルでいい」とか。友達といるような空気感を残しつつ、顔を隠したモードな雰囲気を出したりもしていました。

──韓国での撮影はいかがでしたか?

韓国パートは、僕が思い描くいわゆる“写真集”のイメージが強いです。ご飯を食べているところだったり、街を歩いているところだったり、比較的素に近い表情が収められています。そのなかでも構図や見せ方にはこだわっていて、ただ自然体なだけじゃなく、写真として面白く見えることは意識して撮影していました。

──3ヵ所で撮影できるというのは、かなり贅沢な制作だったのでは?

本当に恵まれていたと思います。この一冊のなかで髪色も変えたいなとなんとなく思っていたんですが、撮影がスタートしてから最後の韓国の撮影まで半年近く期間が空いていたのは良かったです。おかげで、韓国での撮影の直前に金髪に染められました。

──韓国での撮影では、何か印象に残っているエピソードはありますか?

韓国に行ったら絶対にポッサムを食べたいと思っていたんです。到着した日に食べに行ったんですけど、豆腐と一緒に食べるスタイルでした。「絶対合わないでしょ」って思ったんですけど(笑)、めちゃくちゃおいしかったです。もともとポッサムが大好きなので、すごくうれしかったですね。

──韓国パートならではの魅力はどこだと思いますか?

フィルムカメラとデジタルの一眼、両方で撮影しているんです。フィルムだけでは出せない質感もあるし、一眼だけでは出せない空気感もある。そのふたつを組み合わせたことで、すごくいいバランスになったと思います。

──今回は3回に分けて撮影が行われましたが、それぞれ制作チームはどんな雰囲気だったのでしょうか?

本当に気さくな方ばかりでした。しかも、みなさん作品に対する思いがすごく強かったんです。例えばヘアメイクさんも『こういう表現はどう思う?』とイメージを見せながら聞いてくださったりして、僕の意見もしっかり受け止めてくれましたし、“みんなで一緒に作り上げていくチーム”だったなと思います。

──新しく出会ったスタッフの方から言われて印象に残っている言葉はありますか?

自分のなかではずっと“目がチャームポイント”だと思っていたんですが、ヘアメイクさんに「口元が印象的だよね」と言われました。だから口元ももっと生かしていこうかなって(笑)。表情の作り方だったり見せ方だったり、改めて考えるきっかけにもなりました。

──そうしたスタッフの方々の視点も、このビジュアルブックに反映されている。

そう思います。今回は自分のやりたいことだけじゃなくて、スタッフのみなさんが見ている僕だったり、引き出してくれる新しい表情だったりもたくさん入っています。だからこそ、ひとりでは作れなかった作品になったと思います。

──この作品を作るなかで、ご自身にとって新しい発見はありましたか?

撮影していて、自分の感情ってそのまま写真に出るんだなって改めて思ったんです。例えば、自信がない状態で撮ると自信のなさが写真にも表れるし、逆に『ノってきたな』と思うと、どんどん良くなっていく。理想を言えば、最初からその状態に持っていけたらいいなと思いますし、今後の課題だなと感じています。

──写真を見返して、ご自身の内面が見えた部分もありましたか?

めちゃくちゃありました。むしろ、何も考えていないときのほうがいい表情をしているんですよね。それはダンスにも通じるし、お芝居にも通じるなと思っていて。変に考えすぎたり、邪念が入ったりするよりも、リラックスしているときのほうが自然と良い表現ができる。今回の作品を通して、写真もダンスもお芝居も、実は根っこの部分は同じなんだなって気付けたのは大きかったです。

──タイトル『Visuarts』にはどんな思いを込めたのでしょうか?

まず、“ビジュアルブック”だからこそ、タイトルに“Visual”という言葉は入れたいと思っていたんです。でもそのままだとありきたりな気もしていて。撮影した写真を見ていくなかで、ビジュアルとアートってどこか通じるものがあるなと思ったんです。どちらも色鮮やかで、見ている人をその世界に没入させる力がある。それでふと、“Visual”と“Art”ってつなげられるなと思って、『Visuarts』というタイトルにたどり着きました。このタイトルにふさわしい作品になったと思いますし、本当に自信を持って届けられる一冊になりました。

──では最後に、木村さんにとってこのビジュアルブックは何点ですか?

100ケイちゃん!!!

木村慧人ビジュアルブック『Visuarts』

¥3,300(幻冬舎刊)

“多種多彩な木村慧人を魅せる”をテーマにビジュアルブックを制作。俳優としても活躍している彼の表現力の高さを存分に活かした作品になっている。なぜ写真集ではなく“ビジュアルブック”なのか――。購入や特典など、詳細はこちらから。

木村慧人(きむらけいと)
1999年8月16日生まれ、東京都出身。FANTASTICSのパフォーマーとして2018年に「OVER DRIVE」でメジャーデビュー。俳優としても活躍しており、2023年には「BREAK FREE STARS」で舞台初主演。2024年「さっちゃん、僕は。」でテレビドラマ単独初主演を務めた。他にも主な出演作にドラマ「レッドブルー」(’24年)、「仮面の忍者 赤影」(’25年)、映画「HiGH&LOW THE WORST X」(’22年)、「君がトクベツ」(’25年)など。2023年から始動した木村慧人×山口放送プロジェクトのバラエティー番組「10keiちゃんねる」に出演中。EXILE TETSUYAがアンバサダーを務めるLDH JAPANのキッズエンタテインメント「KIDS B HAPPYプロジェクト」から生まれたユニット・EXILE B HAPPYのメンバーとしても活動している。
Instagram @keitokimura_official

PHOTO=加古伸弥

STYLING=Yamato Kikuchi(Rising Sun)

HAIR & MAKE-UP=桑野泰成

TEXT=GINGER編集部

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