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TIMELESSPERSON

2020.03.08

誰かのせいばかりにしてない?成長できない女たちの末路

女芸人 紺野ぶるまさんによる女観察エッセイ「奥歯に女が詰まってる」。GINGER世代のぶるまさんが、独自の視点で、世の女たちの生き様を観察します。

紺野ぶるま

(C)Spectral-Design/Shutterstock.com

第19回 こじつける女

恋愛に悩む友人がこんな話をしてきた。

自分の恋愛がうまくいかない一番の理由は、
「親がお姉ちゃんばかりを可愛がってきたから自分に自信が持てない」
ことからきてると。

言わんとしてることもわかるし、共感する部分もたくさんある。
世の中には色んな家庭があって、その心の傷というのは誰にもはかれない。

しかし、彼女は今年で34歳になる。
なんでもかんでも母親のせいにするのは、少し苦しくないだろうか。

彼女の話を聞いているうちに、 以前、深夜に連れてかれた心霊スポットの取材を思い出す。
自殺の名所で何人もの人がそこに飛び込み、命を落としたと言われている川だった。

一瞬、川の方から「ぼちゃん!」という音がして、そこにいたスタッフさんが、

「人がいないのに飛び込む音がした!みんな聞こえた!?」

と興奮していた。

が、私は、見ていた。
川をそよそよと泳ぐ鴨が、勢いよく水の中に潜っていたところを。
その瞬間「ぼちゃん!」という音をあげたのだ。

他にもまだ鴨は泳いでいるわけで、冷静に考えれば、わかるはずなのに、
心霊現象ということにしておいた方がなにかと都合がいいのだろうか。

極めつけは、運転をしていた方が道を間違えた時に、「これは何かの災いだ」と言った際には吹き出してしまった。

この人は、仮に痴漢で捕まったときに
「生き霊が取り憑いていた」
とでも言い兼ねないとその取材で初めて震えた。

言い訳がうまい人は、それっぽい歴史を見つけるとすぐにこじつける。
親がわたしを可愛がらないから、わたしは可愛くなれなかった。

親が家事をしないからわたしも家事が出来ない。
と友人は話すが、

自分の顔が好みじゃない、

クックパッドを開くのが面倒くさい、

事実と向き合って努力するのはアレだから、親のせいにして可哀想な自分演じちゃお←イマココ

なのではないだろうか。

そうこう言っている間に、自分を生み、幼少期を育ててくれた母親の年齢を自分が超えているという、なんとも本当にあった怖い話なのである。

最後に
心霊現象とかけまして
大人になる過程と解きます。

その心はどちらも、
そこに怪談(階段)があるでしょう。

今日も女たちに幸せが訪れますように。

TEXT=紺野ぶるま

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