キレイになるためには気持ちのメンテナンス、意識革命も重要。業界で絶大な信頼を集める美容ジャーナリスト齋藤薫さんが、独自の視点で「いい女」に近づくためのヒントをお届け。
「結局いつも同じような服を買ってしまう」のは、果たして間違いなのか?
いい買い物ができたと弾む心で帰宅すると、似たような服が実は家に何着もあったりして、あーやってしまったと思うこと、少なくないはず。逆に「こういう服ならば私、持っていない」と自分のレパートリーにない服を買うこともあるはずだが、でもやっぱりそういう服ってあまり着ない。1、2度着ると、なんだか関心をなくしたり。もちろん周囲をハッとさせる上で、意外な服は重要だけど、いつも買ってしまう服は自分にとって1つの運命。むしろそういう服でも周囲をハッとさせる着こなしを考えるべきなのだ。“いつも一緒の印象”の中に自分を封じ込めず、同じような服でも、どんどん自分を更新させる、そこに挑むと服まで違って見えるから。
そう、例えば高校時代、毎日同じ制服を着ているのに1年生の時と3年生の時では垢抜け方が違ったはず。同じ制服でも自分がどんどん素敵に可愛く見えるよう工夫をしていたはず。自分磨きはもちろん、制服自体の着こなしも進化していったはずなのだ。スカート丈を変え、シルエットを変え、ソックスのはき方を変えて。そうやって自分を更新していくことこそが、女としての成長につながると高校の時に気づいていた。
それが大人になるにつれ服のレパートリーを広げることに夢中になり、とっかえひっかえの着せ替え人形に身を投じるあまり、成長を止めていたかもしれないのだ。だからいつも同じような服で構わない。どんどんキレイに、どんどん垢抜ければ。自分を鍛える意味で、むしろ意図して同じような服の変遷を重ねたいのだ。
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