キレイになるためには気持ちのメンテナンス、意識革命も重要。業界で絶大な信頼を集める美容ジャーナリスト齋藤薫さんが、独自の視点で「いい女」に近づくためのヒントをお届け。
“手を握る”って、すごい！
皆んな長らく人の手に触れていない。握手でも、“手つなぎ”でも。習慣とは恐ろしいもので、2年半人の手に触れずにいたら、それが当たり前になり、いきなり手を差し出されても一瞬怯んでしまったりする。ひょっとしたら、新しい出会いがあっても、手つなぎを躊躇したために進展がなく、関係が自然消滅してしまうことがあったりして。
これ、実にもったいない。恋愛経験豊富な人ならわかるはず。ひとつの恋愛のなかで、一番ときめき、一番胸が高なり、一番恋心が腫れあがるのは、手と手が触れた時。初めて相手の体の一部に触れるから、ということもあるけれど、手と手を触れることには特別な意味がある。手指には数百本の末梢神経が集まっていて、その刺激が脳に直接伝わり、触れた方も触れられた方もともに脳が活性化。体温が1℃上がるという説もあるほど。また今話題の幸せホルモン＝オキシトシンも出まくり、痛みが快楽に変わるほどの癒やしの力が訪れる。もちろん相手に好意がなければ逆効果となるが、好意を持つ人との手と手の触れ合いで、さらに惚れ薬にも匹敵するPEAという恋愛ホルモンも同時に出まくるのだ。好きにさせる引力で言えば、“それ以上の際どい接触”よりもよほどパワフル。手を握るって、人間同士が愛し合う最初の手続きにして、お互いを最大級に好きになる魔法なのである。
恋愛が面倒という人の多すぎる国、ニッポンを救うのは、この大昔から変わらない恋愛の第一歩、手を握ることなのだと知ってほしい。手を握れば運命が変わる！
【齋藤薫の美脳格言】をもっと読む。
