キレイになるためには気持ちのメンテナンス、意識革命も重要です。業界で絶大な信頼を集める美容ジャーナリスト齋藤薫さんが、独自の視点で「いい女」に近づくためのヒントをお届けします。
ひとたび面倒になったオシャレは、もう二度と再開できない危険を知ろう
人間はすぐ慣れてしまう生き物。ちょっと派手かなと、最初は尻込みした服も、2度目3度目には何の恥じらいもなくなっている。でもその逆もあり、しばらく身につけないと、それに体が慣れてしまい、そのまま遠ざかってしまうものもある。例えばピンヒールにウルトラミニ、そして水着。
この2年半、マスク必須だと、何だかオシャレにも力が入らず、とりわけ目立つ格好をしたいとは思わなかった。完璧なオシャレほど、最後にマスクをする時虚しい。だから脱力し、冒険もしない。水着など、尚のこと。気合を要するオシャレはお休みしていた。でもそうこうするうち楽なオシャレに慣れてしまい、10センチヒールでキレイに歩く努力も、ウルトラミニで1日中足をキレイに見せる努力も、しばらくしていない。ある意味、着るための体や意識が鈍ってしまい、ハードルの高いオシャレほど面倒になっていたはず。
そして残念ながら私たちは、コロナ前よりも2歳半歳をとった。ブランクとして2年半は長い。高度なオシャレは年齢を重ねるほどに、復活させるのが難しくなる。もう生涯再開させなくてもいいやと思ってしまうに十分な時間である。いや、それどころかマスクはまだもうしばらく続くはずで、そうなってしまう前に、面倒でもあえて着る。あえて履く。水着も3年間着ないと、結構な勇気とエクササイズが必要になる。ここは家で時々水着を着て鏡の前でポーズ、そういうエア水着も必要。いずれにせよ、鈍った体のまま歳を重ねてはいけないのである。絶対に。
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