栄養コンサルタントのエリカ・アンギャルさんが、内側からキレイになれるビューティ食材を紹介。気軽に取り入れられるレシピもご参考に!
食品、薬用としても親しまれてきた国民野菜、大根
日本には「大根どきの医者いらず」という諺がありますが、中国にもそれに似た大根にまつわる言い伝えがたくさんあるそう。大根は何世紀にもわたって日本などアジア地域で食品、薬用としても用いられ、身近にあったということですね。
大根はアブラナ科の野菜に含まれるグルコシノレートという化合物を含み、すりおろしたりすることで辛み成分のイソチオシアネートが生成されますが、その発がん予防効果はご存じのはず。それから大根は、天然の抗ヒスタミン剤と呼ばれる抗酸化物質ケルセチン、ビタミンC、消化酵素のアミラーゼなども含んでいます。ビタミンCなどは熱で減少してしまうので、効果を得るには生のまま食べるのがおすすめ。また大根に含まれるRsAFP2という抗真菌性タンパク質は感染症に対する働きがあるといわれています。
1枚目の写真は、大根ペーパーの野菜たっぷり生春巻き。大根をライスペーパーのようにスライス。細長くカットしたアボカド、キュウリ、大葉、カイワレなどを巻いてロール状に。つけダレにはピーナツバターを加えたポン酢を。
薬味で大根おろしが用いられるのは、おろすことで消化を助ける成分が最も発生するから。また、昆布酢で大根ピクルスもつけ合わせにぴったり。
煮物なども美味しい大根だけど、栄養素を効果的に摂りたい、積極的に食べたいときはサラダがベスト。大根×パクチーのさっぱりサラダには、チーズをのせると満足感がアップ。
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