フリーアナウンサーの青木源太さんによる美容×コミュニケーションにまつわる連載。第1回目の今回は、美容との出合い、そして向き合い方について。
vol.1 サラリーマン美容とは?
この度、「美容」についての連載をさせていただくことになりました。最近は男性の美容意識も高まっていることを、GINGER読者の皆様もご存じかと思います。デパートに行ってみても売り場面積がどんどん増えていますし、ジェンダーレスな化粧品も注目されていますね。美容は女性だけのもの、という世の中ではなくなってきていることを日々感じています。僕は現在38歳ですが、同世代の友人に聞いてみると、「やりたいけどよくわからない。」「興味はあるけど何から始めればいいのかわからない。」という人が多いようです。僕も元々はそうでした。
僕は2006年に日本テレビにアナウンサーとして入社をしたことでメイクに出会いました。それまではというと、バスタイムに洗顔料を使って洗顔はするものの、タオルで水気を取ったらそれで終わり。化粧水や乳液を使うこともありませんでした。それから、毎日の生放送の前にメイク室に行くようになり、メイクさんとの会話で徐々に知識が増えていったり、加齢とともにケアの重要性を再認識したりすることで、美容への興味も増していきました。そしてアナウンサーを15年間やってきて、「見た目の清潔感がコミュニケーションに与える好影響」というものが確実にあると断言できます。
僕が提唱したいのは、誰でも日々の暮らしの中で簡単にできる「サラリーマン美容」です。いきなりアイラインを引いたり、チークを塗ったりというのはハードルが高いものです。基本的には「日々の保湿とUVケア」が8割だと思っています。まずは時間的にも金銭的にも無理なくできることで、日々続けなければ意味がないからです。
夜の自宅での洗顔後、化粧水と乳液をつけながら自分の肌を押さえて鏡と向き合う時間は、まさに自分自身と向き合う時間でもあります。肌の乱れは心や生活の乱れ。肌は敏感なので、自分では気づきにくい体の疲れや変調も教えてくれます。逆に肌に健康的な張りがあると、気持ちの張りも生まれて元気になります。そんな「元気になるヒント」がたくさん詰まった連載で、皆さんと楽しく繋がっていけるように頑張りたいです。
青木源太(あおきげんた)
2006年に日本テレビ入社後、多くの人気番組を担当し’20年からフリーに。テレビ出演のほか、数々のイベントで司会を務めている。