出会いの多い春は、髪を切って新しい自分に生まれ変われるチャンス! 前回に引き続き、オーダーのポイントやサロンへ行くときの心構えなど、ヘアチェンジがもっと楽しくなるコツをプロフェッショナルに伺いました。
「TWIGGY.」オーナー松浦美穂さんが考える、ヘアチェンジの心得
ヘアチェンジにいい思い出がない…そんな人は少し意識を変えてみて。松浦さんへの取材から、サロンに行く前に押さえておきたいキーワードをピックアップ!
1. 似合うのはコレ!と決めつけない
「私に似合う髪はこれだもん」と決めるのは30代には絶対早すぎます。それができるのは60代、70代になってから。トライアル&エラーをたくさん繰り返すからこそ見えてくるものがあるのです。もし、30代で何か決めたことがあっても、せめてマイナーチェンジはやらなきゃ止まってしまいます。
2. Let’s play together!楽しむ気持ちを忘れない
ヘアスタイルは、美容師と2人で作り上げるもの。「一緒に遊ぼう! 楽しもう!」ということをお互いが確認できることが大事です。本当にイメージチェンジしたいなら、「昨日までの私と気分をガラッと変えたい」ってくらいの一言を美容師さんに投げかけないと「カットしたい」くらいではいつもの流れになりがちですよ。
3. 自分のセンスに自信を持って!
あなたが選んだ服。それが自分のテイストだ、今の気分だと思って選んでいますよね。ヘアも同じで、こんなヘアスタイルをやってみたい! こんな髪型が今の気分!という意思を持つことが大事。それが実は「お任せヘア」を卒業するために必要なことなんです。もっと自分の気持ちを信じてあげてくださいね。
4. アレ!?と思ったらファッションを広げるチャンス
イメージチェンジしたときって、まだ新しい自分に見慣れていないこともあり「ん? 思っていたのと感じと違う」と感じてしまうこともあるはず。私にだってよくあります。でもそれが装いを変えるチャンスにもつながるんです。例えば、襟足が短くなりすぎたら、首にスカーフを巻いたり、タートルを着たりね。
5. なりたいイメージや気分を共有する
初対面のお客様の場合、私は頭から足の爪先まで全身を見ます。体型や骨格はもちろんですが、美容室に来るために選んだであろう服や靴から、その人の“今の気分”を感じ取ります。だから、今の気分を盛り込んだ装いでぜひ、美容室へ。それがなりたいイメージや気分を共有するファーストステップであり、エネルギーの交換だと思います。
松浦美穂(まつうらみほ)
ヘアサロン「TWIGGY.」のオーナー、へスタイリスト。卓越したセンスとカット技術に女優やモデル、アーティストたちが魅了され、絶大な支持を集めている。