“好き”を仕事にするのは楽しそうだし、自由な面が魅力の一方で、何かと不安も多いフリーランスという働き方。実際にフリーランスとして働く人たちに、独立したきっかけや仕事に対する想いを聞きました。
File03 フリーランスPR 小川ゆりさん(32歳)
プレスになるという夢を忘れられず、ふたりの子供を出産後、アパレルショップの販売員としてキャリアを再開しました。縁あって、セレクトショップのWebストアでの売り上げ分析やビジュアルコーディネーターを経験させてもらい、前職に転職。
そんななかフリーになったのは、単純にフリーPRとして自分の名前で仕事をしてみたいと思ったから。会社員時代は会社の顔としてプレスの事をしていて、ブランドが求める像に自分を合わせることもしていました。でも独立後は、自分の思考やライフスタイルも依頼の判断基準になることを痛感。
会社員だった昔もフリーの今も、PRとして何よりも大切なのは人との繋がりを大切にすること。コミュニケーションの手段が時代とともに変わっても、人が好き、良いものを人に伝えたいという想いは変わっていません。感謝の気持ちを忘れず、謙虚にいたいです。
フリーランスを続けるうえで大切にしている3つのルール
- 人との出会いを大切にし、愛情を持って取り組む
人とのご縁が仕事に繋がることも多々。人やブランドの想いを理解し共感したうえで、価値を最大化して伝えることを意識しています。 - 仕事と家族、オンオフをしっかりと切り替える
いつでも仕事ができてしまうフリーだからこそ、仕事とプライベートの線引きはしっかり行って、マインドセットを。 - 週3回、インプットの時間を設ける
情報やトレンドキャッチの鮮度が大切な業界。積極的に業界の人と話す機会を作って、常に情報をアップデート。
小川さんにQ&A!
フリーPRとして持っておくと、有利なスキルは?
海外のブランドはやりとりが基本英語のため、語学力があると◎。英語力があれば、海外メゾンやブランドのPRも担当できます。イラストレーターやフォトショップも! 簡単な画像処理などができればWebサイトの運用にも役立ちます。
仕事の獲得方法は?
基本は紹介制。
フリーランスのPRの場合、募集などはないので、スタイリストさんや関係者の紹介を通じてオファーをいただくことがほとんどです。
フリーPRの契約形態って?
3ヵ月更新の契約形態を選択中。ブランドや会社によって契約形態はさまざまですが、1ヵ月、3ヵ月、1年単位で契約を行い、報酬は月額でもらうのがスタンダード。
ギャランティってどれくらい?
ギャランティは基本言い値。フリーのPRは、人脈の広さや経歴・技量によって、ギャランティも千差万別。1ブランド10万円〜が平均的な報酬と言われています。
今度の目標は?
ご縁がありジュエリーブランドをプロデュースさせていただくことが決定! 親から子へ、長く愛されるブランドにしていきたいです。