「ファッションはもっと自由に!」そんなポリシーを抱くスタイリスト長澤実香さんがモード・コンサバなおしゃれをナビゲート。今月は、早くもフォールコレクションが届いたマリア・グラツィア・キウリによるディオールから、白シャツを軸にした4ルックをご紹介。
大胆なコルセットで白シャツをモダンな印象に
学生たちが制服をアレンジし、自分流にパーソナライズするように、白シャツにパンキッシュな味付けをトッピング。ウエストはエレガントに際立たせつつ、逞しさを表現。
着崩すことで生まれる新しいファッションの価値観
一点一点はトラディショナルなジャケットルック。レイヤードと足元の力強さで、オリジナリティを確立させて。
固定観念から脱却する大胆なラップデザイン
端正なミディ丈のプリーツスカートは、ラップデザインを活かした抜け感で毒を効かせたい。エレガントの幅をぐっと広げたスタイリングを。
女性の美しさを強調するバージャケットが進化
バージャケットの官能的な魅力はそのままに、ツイード素材のドレスコートに再構築。メゾンの女性らしさと、マニッシュな美しさが融合された逸品。
「新しい価値観を提唱し続けるディオール。ファッションの可能性をどこまでも広げていき、エレガントだけでも、フェミニンだけでもない、女性のしなやかさと芯の強さを、服を通して毎シーズン強く感じます。バージャケットやメンズテイストのコートなどディオールの象徴とも言えるアイテムを再解釈し、現代的に構築されたコレクション。随所に施されたマリアらしいパンクマインドにもぜひ注目していただきたいです」(長澤さん)
松本まりか(まつもとまりか)
1984年9月12日生まれ、東京都出身。2000年に女優デビューし、ドラマ「ホリデイラブ」の井筒里奈役で一躍注目を集める。Amazon Primeにて主演ドラマ「雨に叫べば」が配信中。現在は映画『極主夫道 ザ・シネマ』『妖怪シェアハウス‒白馬の王子様じゃないん怪』が公開中。8月11日に『ぜんぶ、ボクのせい』が公開予定。女優業のほか、ナレーター、声優などマルチに活躍。
長澤実香(ながさわみか)
1974年生まれ、北海道出身。雑誌・広告のスタイリングのほか、ベビー服ブランド「Hijiki.」も手がける。モノの背景に宿るストーリーや、まとう女性像からスタイルを提案。モデルや女優からの支持も厚い。
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