個性とセンスを活かして仕事をするスタイリストという職業。GINGERを代表するスタイリストはどんな“MY STYLE”を持っている? 竹岡千恵さんに続き、子供の頃からユーズドひと筋だというNIMUさんのファッション観をクローズアップ!
生活の変化でさらに高まったユーズド愛
「私がユーズドを愛する理由は、子供の頃から慣れ親しんだものというのももちろんあるけれど、“今やもうこんな服は存在しない!”という仕立てのクオリティにもあります。例えばこのラルフ ローレンのニット(写真上)は手の込んだハンドメイドで、身頃と首まわり、そして袖口と編み方を細やかに変えていて…今だったら一体いくらするの!? と思えるようなものが1万円台で出回っていたりする。そんな当時の文化との出合いや、宝探しのような感覚も大きな魅力です。
ユーズド愛は、コロナ禍を経てますます強くなりました。服はたくさん買わなくても、あるもので十分おしゃれができるということを、多くの人に広めていきたいです」
NIMUさんのお気に入りワードローブ
「今季のトレンドも、ユーズドで探すのが私らしさの秘訣!」と話すNIMUさんは、お気に入りワードローブもやっぱりユーズド。
1. 高円寺のSAMAKI Vintageで購入。「’80年代のサクスフィス アベニューのオリジナル」
2. ルイクで出合った70年代のワンピース。「丈を直して着る予定」
3. 「こんなに可愛いシルクの生地を見たことがない!」
4. 渋谷のメンズショップ「T」で購入。「思わぬお宝でした」
5. 「手編みであろう繊細なレースにひと目惚れ」
「新しく作られたものではなく、あるもののなかから、自分にとってベストなものを選んでいきたい」というNIMUさんからは、ファッションそのものをリスペクトする気持ちが伝わってきました。トレンドを追いかけるのもいいけれど、“これが自分”といえるファッションを見つけてみませんか?
NIMU(にむ)
ファッション誌や広告、CMなどのスタイリングを多く担当する一方で、現在は一般の人に向けたスタイリングを、オンラインサロン(nimulogy.com)で展開中。