今のあなたは、自分の見た目に自信がある、と言い切れますか? ここでいう「見た目」とは、生まれつきの容姿のことだけではありません。 ファッション、所作、センス、オーラ・・・あなたをつくる集大成。 そう、見た目とはすなわち内面の一番外側。 あなたの中身すべてを形にしたものが外見なのです。自分なりの“おしゃれ哲学”を持ち、センスを磨き高めていくために、 まずは意識をがらりと変えてみましょう。連載「オンナの生き方・磨き方」vol.02、今回もそのきっかけとなるヒントをお伝えします。
予定があっても、満たされなければ意味がない!
今年のゴールデンウィークは、これまでに類を見ない長さですね。皆さんはこの盛大な自由時間をどのように過ごされたでしょうか?
実は休み明けって、あなたが「どう過ごしたか」「ちゃんと充実していたか」がひと目でバレバレだってご存じでしたか?
予定があった・なかったは一切関係なし!
仕事を離れたときの見えない充実度、それは見た目にくっきりと現れるものなのです。
そもそも素敵な大人として「休みが充実していたかどうか」は予定が詰まっていたかどうかではなく、多くの自由時間があるなかで「自分を満たすことができたか」もしくは「休みに入る前よりも成長できたかどうか」にかかっています。
たとえば、日頃のストレスを解消するために海外旅行に行ったとしても「明日会社に行きたくない」とあなたが感じているのであれば、それはストレス解消になっていないどころか、楽しい予定で手軽に自分をごまかしただけ。“現実逃避”という、ただの一時的な刺激で一時的に嫌なことを忘れていただけにすぎません。
これでは、異国の地にいるほんの数日間は楽しかったとしても、その“夢のような休日”と、“嫌だなと感じている現実”とのギャップがさらに開いてしまい、あなたの人生のほとんどである日常生活がより辛くなるばかり。膨大な時間とお金をかけて気を紛らわしただけです。
またあるいは、特別な予定は入れなくとも、休みの間ずっと部屋でゴロゴロしているうちに不規則な生活があたりまえとなり、ただただ時間を浪費するような毎日を過ごしている人も同じ。時間はあるのにやる気はなくて、何もしないまま夕方を迎えてしまった自分に罪悪感を覚えたりして・・・。
“でも休みなんだから、のんびりしたっていいじゃん”と自分に言い訳して、結果ズルズルと“現実逃避”をした分、休み明けになっていざ早起きをしたり、規則正しい日常に戻すのがしんどくなるのが目に見えています。これでは休んだ意味がありませんよね。
シルエット的にも、メンタル的にも、ちょっと緩んだ“休みボケ”状態で出社してしまうのが関の山です。
オンナとしての評価に関わる〇〇の大切さを知る
そんな“ちょっとの緩み”って、日頃毎日のように顔を突き合わせている会社の同僚や上司は敏感に感じてしまうもの。
「ちょっと太った」「輪郭が甘い」「なんだか化粧ノリがいつもと違う」「まだ休み気分が抜けないんだろう」「心ここに在らずなんだな」なんて、一目瞭然。たとえ言葉にしてはっきりとは分からなくても、そこはかとなく感じるだらしなさから、充実した休みじゃなかったということぐらいはすぐにバレてしまいます。
どんなに隠そうそしてもそのあなたの仕上がりから、“オンナの満たされ度”は透けて見えてしまっている。
誰も見ていないときだからこそ、自分をどう保っていたか、そしてどう時間を過ごしていたかで、実はそこに大きな結果と差が生まれるもの。それが分かりやすいのが長い休み明けというわけです。
時間の制限や他人からの目など、誰にも何にも縛られていないときの姿が、本来の自分の姿。
つまり、そんなときだからこそ、自分を律し、心地良く過ごすために行うべき「習慣」が大切! 習慣は他人には見えない舞台裏でありながら、その人が醸し出す美しさや品の大事な源となるもの。
戻るべき現実が“心地よくない”と、休みが終わった時に、日常が色褪せたものになってしまう。それって本末転倒です。だから、残りのGWの休日で、“日常を心地よく”するためのアクションをスタートしましょう。 その第一歩として必要なのが、日々美しくあるための小さな習慣です。
たとえば、部屋の中でもリラックス感のあるおしゃれをするとか、リネン類にいい香りを足してみるとか、自分のために花を飾ってみる、ちょっぴり早起きをしてお気に入りのコーヒーを入れてみる・・・そんな小さなことでいいんです。ポイントは、気持ちがシャンとして、かつ、ひたすら心地よいと感じられるかどうか。
誰からもジャッジされない“自分との約束”である習慣が、内面・外見ともに自らを満たし、美しくいるための重要なルーティーンとなるのです。
「長い休みでかえって疲れた」「上手く社会復帰できる自信がない」と感じる人は、まずは日常の心地よさを整えましょう。それができて初めて、“オンナの満たされ度”は高まるのです。