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LIVING恋愛・婚活

2019.03.14

【アラサーリアル婚活記⑪】理解不能!? 理系男子の取り扱い方の巻

20代なんてまだまだチヤホヤされてナンボでしょ!なんて思い過ごしていたら、気づけばアラサー&彼氏いない歴5年。周りは長く付き合っている彼と婚約秒読み!なんて女子が急激に増えだした。一方で、私はWEB系コンサル会社に転職し、毎日慣れない仕事に奮闘するも、このままじゃ気づいたときには30代突入してるかも・・・、とようやく焦りだした、ごく一般的なOL。ワタシ、一之瀬ゆりか 27歳のセキララ婚活ドキュメントをここに綴っていく。
前回、出会いの聖地(!?)の恵比寿でナンパされ、意気投合した顔よし、仕事よし、そこそこ将来性もある理系男子と出会う。久しぶりに「アリかもしれない♡」というメンズに出会えたものの、その予想を裏切る展開が待ち受けていたのだった・・・。

リアル婚活日記

(C)Magui RF/Shutterstock.com

猫>人間!? ワタシの存在って一体・・・

1軒目の焼肉ハプニングを乗り越え、2軒目のお店はずっと彼の猫の話で持ちきりだった。

メガネ君「ゆりかちゃんに見てもらいたいものがあるんだ!」

そう言って自慢げに見せられたものは、彼が溺愛している猫の自作のオリジナルLINEスタンプ。やけにクオリティが高い。さすがシステムエンジニア。グラフィックソフトを駆使して制作したらしい。

メガネ君「今スタンプ何個か送るから見てみて!」

あまりにも無邪気に言うもんだから、なんだか購入してあげなきゃいけない気がしてしまい、ゆりか、なんとスタンプを購入(笑)。まぁそれはどうでもいいんだけど、そのあとにメガネ君が余計な発言を放り込んできた。

メガネ君「ゆりかちゃんってなんだか猫みたいだよね!うちの猫と同じくらい可愛いなぁ~♪ もし、ゆりかちゃんとうちの猫が溺れてたらどっちを助けるか、俺迷っちゃうな」

何それ!突然訳のわからない例え話で、猫と本気で比べられるワタシ・・・。しかも、迷っちゃうなって、そこは嘘でもゆりかちゃんを助けるよ!って言って自分の好感度を上げるところじゃないの?(笑)
まぁ、動物好きに悪い人はいないって聞くし、きっと穏やかで優しい人なのは間違いない。

ほどよくお酒が入ってきたのか、メガネ君が「ゆりかちゃんと付き合えたらなぁ~、でも理想高そうだから俺なんかじゃ無理か」と独り言のようにブツブツ言い始めた。どう反応していいのか分からず、とりあえず笑って流し続けるワタシ。その日は、メガネ君の独特の世界観とペースに終始巻き込まれ、気付くと終電の時間が迫っていたので、駅で解散した。

メガネ君「今日はありがとう!!早速なんだけど、来週の土曜日の昼間って空いてる?」

解散してからすぐに次回のお誘いの連絡がきた。とんとん拍子で土曜日に会うことが決まったのだけど、前日になって彼からドタキャンの連絡が・・・!

メガネ君「ごめん、上司に誘われて明日急遽ゴルフに行かなきゃいけなくなっちゃった・・・。断りづらい空気でさ。申し訳ないんだけどリスケしてもらえないかな?」

ワタシ自身も、仕事の付き合いで都合がつかなくなることは多々あるので、それは仕方ない。

ゆりか「全然大丈夫ですよ、仕事の付き合いを優先させてくださいね」

メガネ君「本当にごめんね。次はいつ週末空いてるかな? このままデートの話がなくなっちゃったら嫌だから、今次のデート日を決めたいな」

ゆりか「来週の週末は予定埋まっちゃってて。明後日の日曜日はどうですか?」

そう提案すると、彼はこう言った。

メガネ君「予定はないんだけど、土曜日が1日中家を空けることになっちゃうから、日曜日は猫と一緒にいてあげないといけないんだよね。他の日はどうかな?」

ゆりか(心の声)(えぇぇぇ、猫優先!?この人デートする気ある?)

その後、会う日は決まったものの、具体的な予定は組まれないまま彼とのLINEは終わった。猫>ワタシ・・・。きっと彼の生活の8割は可愛い猫ちゃんが占めているのでしょうね。別に猫に嫉妬してるわけじゃないわよ。でも、ここまでペットを優先されると、この人と上手くやっていける自信はないなと感じた。

トリセツ男の解釈不可能な思考回路

約束の日が近づいてきて、彼から美術館に行ってみたいと提案された。ちょうどそのとき、話題の美術展がやっていたのでそれをふたりで観に行くことになった。

メガネ君「チケットどうしようか。普段こういうの行かないから分からないんだけど、前売り券とか買ったほうがいいのかな?」

彼はチケットの手配に慣れていない様子。土曜日だし、絶対並ぶに決まってる。ワタシが手配したほうが早そうだと思った。

ゆりか「前売り券を買っておいたほうが良さそうですね。今日、ワタシ買いに行ってきますよ」

メガネ君「あ、でもネットで買えそうだね!」

ゆりか「その手がありましたね!公式HP見てみます」

確かにネットで買った方が楽で簡単よね。すぐにネットでチケットを調べていると、5分もしないうちにメガネ君から写真が送られてきた。なんだろう、画像を見てみるとそこには「チケットを発行しました。」という文字が。

メガネ君「ネットでチケット発行できたよー!こんな感じ!」

チケットを手配したと思われる画面のスクショだった。先にチケットを取ってくれたのね。

ゆりか「これってワタシの分も取ってくれたってことですよね? ありがとうございます!」

そうお礼を伝えると・・・

メガネ君「あ、オラのしか取ってなかった。ゆりかちゃんのチケットも取ろうか?」

ゆりか(心の声)(はっ?自分の分だけ・・・!?ワタシは2人分買いに行こうとしてたわけなんだから、2枚取るのが普通じゃないの? しかも、「取ろうか?」っていう謎の上から目線ムカつくんですけどーーーー。しかも、オラって一人称も何よ・・・)

もう彼の言動、行動すべてに煮え立つような怒りが湧いた。

ゆりか「大丈夫です、自分で取りますから」

ムッとして、少し強い口調で返信したが、おそらくワタシが不機嫌なことに気付いていない。なぜならば、SEという職業柄なのか知らないけれどその後に、それはもうご丁寧に、大量のスクショ画像つきで長々と『チケットの取り方HOW TO』を送ってくるという想定外の展開を迎えるからだ。

メガネ君「一応やり方説明するね。このURLをクリックしてチケット購入ボタンを押して、次の画面で枚数を選択してね。 ~省略~ 最後にクレジットカードの決済情報を送信したら終わりだよ!」

説明したがりなのは、‟エンジニアあるある”なのかしら。正直言って、この説明に手間をかける時間の方が無駄だと思うんだけど。ただ、おかげさまであっという間にチケットの発行はできた(笑)。

このモヤモヤが拭いきれないまま美術館デート当日を迎えた。もちろん、彼は何も気にしている様子はなく、終始楽しそうにしている。
そうこうしているうちに、ディナー中に告白をされた。確かに、動物に優しくて見た目もそこそこカッコいい。けれどなんか違うのよね。チケット事件の影響もかなり大きい。少し黙り込むワタシを見て、メガネ君が慌てた様子で続けてこう言った。

メガネ君「お試しで1ヵ月だけでもいいから! 頑張るから、もしそれでもダメなら諦めます」

ゆりか「・・・すみません、もう少し考えてから返事させてください」

結局のその日は1週間後の昼間に映画を観に行く約束をして、早めの時間帯に帰宅した。

なんで保留にしたかって? 確かに結婚願望もあって、優しくて、世間でいう平均的なサラリーマンで、ルックスも合格、将来設計もしっかりできている。この歳になるとそういう人に出会うこと自体かなり貴重になってくる。

「とりあえず付き合ってみるべき!」「気が利かないのは、教育次第でなんとかなる!」「もったいないよ」と周りの友人たちからも言われていたので慎重になっていた。実際に付き合ってみて徐々に恋愛モードに切り替わることもあるだろうし、前向きに考えるべきなのかしら。次で彼と会うのは3回目。3回目ってお互い大事って言うわよね。3度目の正直だと思って、もう一度会ってから決めよう。

危機管理能力の低さが命取りと心得て

リアル婚活日記

(C)fizkes/Shutterstock.com

約束前日の夜。待ち合わせの時間も場所も、何もまだ決めていないまま未だに彼から連絡はない。そういえばメガネ君って今日、会社の飲み会があるって言ってた気がするけれど・・・。

正直、約束の前日になっても連絡くれないのってすごくイライラする。自分から連絡すればいいのかもしれないけど、そこは小さなプライドが許さないのよね・・・(笑)。ワタシがデートに誘った側なら自分から絶対に連絡するのになぁ。だって約束を覚えているのかお互いに不安になるし、何も考えていないと思われたくもない。男女の間柄だけじゃなく、友達同士でもそれがマナーだと思うんだけどね。まぁ価値観は人それぞれ、そう自分に言い聞かせた。

当日の朝になっても連絡がないので嫌な予感がしていた。お昼近くになって、ようやく彼からのLINEが来たのだ。

メガネ君「おはよう。ごめん、二日酔いがマジで辛くて気持ち悪い・・・」

嫌な予感的中。そう、2度目のドタキャン。「で、だから何?」って話なわけで、自分の状況だけ伝えられてもこっちは困る。デートを無しにしたいんだろうけど、だったらそう自分の言葉で言うべきじゃない? こちらも会う気が一気に失せ、呆れて何も言う気が起きなかったから、最後の情けでこう送ってやった。

ゆりか
「大丈夫ですか? 今日はお水飲んでゆっくりしてくださいね」

これで、もう連絡を返すのをやめようと決めた。彼からどんな返事が返ってくるのかと思って画面を見ると、呆れて返す言葉も見つからなかった。

メガネ君「申し訳ない・・・。カラオケの安いお酒は頭痛くなるなぁ」

と、懲りずにまた自分の話。もういい加減にして(笑)! そんなこと知らないっつーの。次の日がデートなのを分かってて、オールでお酒もセーブできないヤツなんて論外です!

結局、自分本位な考えしかできないから相手の分のチケットすら取れないんだよね。もっと早く気付くべきだったわ・・・。付き合うことにしなくて本当によかった。

その日の夜、メガネ君から「怒ってるよね?」というLINE。そして大量の着信LINEが。だが時すでに遅し。システムの管理もいいけど、自己管理もしっかりしてほしいものね。その日も1日愛猫と居られて楽しい時間を過ごせたことでしょう。末永く猫ちゃんとお幸せに。

女独身、27歳の戦い(婚活)の日々は続く・・・。

TEXT=一之瀬ゆりか

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