コロナ禍を経て、注目度がグッと高まっている「デュアルライフ」。イマイチ想像がつかないという人も多いはず。そこで、実際に二拠点生活を実践している女性たちに、そのリアルをインタビュー!
CASE01:岡山と東京で暮らす古性のちさんの場合
拠点が増えることで、刺激を感じて五感が研ぎ澄まされる
東京と岡山の滞在の割合は半分ずつ。ただし、もう少し仕事の未来を考えたいときや新しい取り組みを始めたいときは、「東京」が多め。自分の内面と向き合いたいとき、写真や文章などの制作業をもう少し掘り下げたいときは「岡山」で。自由気ままに暮らし場所を選んで楽しんでいます。
デュアルライフQ&A
Q. 移住先の決め手は?
人の温かさや、瀬戸内の海、丘に吹く風の心地よさに惹かれて、岡山県の港町に移住を決意しました。
Q. 実際にかかった費用は?
変化なし。二拠点生活を始めた当初からunitoを利用して、家賃などの固定費を調節しています。
Q. デュアルライフを始めて、良かった点は?
東京では出会えない人や自然と触れ合うことでアイデアが生まれ、仕事・メンタル面でいい作用が!
古性のち
何気ない日常の瞬間をドラマティックに綴った文章と美しい写真をかけ合わせた作品が人気のフォトグラファー・エッセイスト。2021年9月より、岡山と東京の二拠点生活を開始。
Twitter @nocci_84
CASE02:大分と東京で暮らす池田佳乃子さんの場合
最大のメリットは凝り固まった価値観がほぐれること
東京で勤めていた広告会社での仕事を通じて、地域のために自分自身のスキルで貢献している人たちに、すごく刺激を受けまして。そこで、「別府に恩返しを」という思いが芽生えたのがデュアルライフ開始のきっかけ。別府の湯治文化を入浴剤を通じて全国に広めたいと、起業を決意!
デュアルライフQ&A
Q. 移住先の決め手は?
地元・別府の魅力を伝えるために、どういう仕事や働き方をすればいいのかと考えて、今の形に着地しました。
Q. 実際にかかった費用は?
家賃と飛行機代で固定費がプラス10万円くらい。安い航空券を探して、二拠点生活のコストをカバー。
Q. デュアルライフを始めて、良かった点は?
仕事や生活にメリハリができること。さまざまな価値観と触れ合い、自分のなかのバイアスがなくなる感覚。
池田佳乃子
株式会社HAAの代表。2018年より故郷である大分県別府市と東京の二拠点生活を開始。映画会社、広告会社を経て、2021年にライフスタイルブランドHAAを立ち上げ。
Twitter @ikekano_
CASE03:東京と多拠点で暮らす冨田侑希さんの場合
旅でも移住でもない。多拠点生活がちょうどいい
多拠点での生活を始めたことで、プライベートがきっかけで仕事に繋がったり、仕事がきっかけでプライベートでも訪れるようになったり、公私ともに自分の人生が豊かになりました。これからも遊ぶように働き、旅するように暮らせたらいいなあと思っています。
デュアルライフQ&A
Q. 移住先の決め手は?
まだ拠点を検討中のため、Airbnbの宿を借りてその土地での暮らしを体験しながら、理想の場所を模索中。
Q. 実際にかかった費用は?
気が向いたときや週末に田舎や郊外に行くというライトなものなので、今のところ特に大きな変化はなし。
Q. デュアルライフを始めて、良かった点は?
言うなれば、日本国内を留学しているようなイメージ。訪れるたびに新しい発見・出会いがあること。
冨田侑希
株式会社dot代表。大学在学中にZ世代が集まる自主ゼミ「チームdot」で活動を開始。全国のZ世代が集まるラーニングコミュニティとなり、行政や企業と若者の理想の未来を共創する場づくりを行う。