ふたりで共通の感性や趣味を持っているカップルは、そのライフスタイルや世界観をいかに空間に取り入れているのでしょうか? ビームスで働く社内カップル、西村尚悟さん&加瀬谷純奈さんの自宅を覗かせてもらいました。
空間がどんなふうなら自分たちのテンションが上がるか
扉を開けた途端、インテリアショップのようなおしゃれな空間が広がる家。ここに1年半前から暮らしているのが、ともにビームスで働く西村さんと加瀬谷さんのおふたり。ほとんどのものはここに来てから手に入れたものだそう。
「ファッション業界で働いてきて、素材感を重ね合わせることやその時代の持つテイストを活かすことなどは好きだったのですが、引っ越しとともにインテリアに目覚めて」と西村さん。
加瀬谷さんはもともとミッドセンチュリー系のインテリアが好きだったそうで、家選びももっぱら加瀬谷さんの目利き。
西村さんも、「建具の素材だとか、僕には気付かないポイントを教えてもらって、掘り出し物のいい家が見つかりました」とうれしそう。
ひとつひとつアイテムを買い足すたびに、空間はふたりらしさを色濃くしていきました。印象的なのは実用品よりもオブジェが多いこと。
「実用品に機能があるように、オブジェにも見て楽しむという機能があるんですよ」と西村さんが言えば、「私たちは洋服屋さんだから、普段から“何があれば便利か”ということよりも“どんなふうなら自分たちのテンションが上がるか”ということを意識して暮らしているのかなと思います」と加瀬谷さんが語るように価値観の息がぴったり。
自転車が好きで、渋谷や原宿のオフィスや店舗まで自転車で通えることを条件に家探し。
「以前は休日に自転車で美術館や古着屋を回っていたのが、インテリア屋さんも加わった感じです」というエピソードからも、軽やかでナチュラルなライフスタイルが伝わってきます。
ファッション関係やアーティストの友人も多くしょっちゅう友達が集まるこの家。
「ここをハブにしていろんな人が集まってくれて、新しいことが起こせたらいいなと思っています」
西村尚悟&加瀬谷純奈
ビームスで働く西村さんと加瀬谷さんの社内カップル。この家で一緒に暮らし始めたのは1年半ほど前。インテリアに関心の高かった加瀬谷さんとVMDを担当している西村さん、そして何よりファッション業界人のふたりならではのスタイリング力が随所に。