秋の深まり、そして初冬の訪れを肌で感じるこの時季。自然の素晴らしさを体感できる場所を旅して、今の季節をじっくりと味わいたい願望が高まります。大人の旅先候補としておすすめしたい、長野県の大町にある人気ホテルを取材してきました。次の週末、ちょっと足を伸ばしてみませんか?
温泉と食を堪能できるホテルステイで贅沢時間を
信濃大町は、長野県の北西部、立山黒部アルペンルートの長野県側玄関口として知られています。北アルプスの雄大な景色と、澄みきった空気、その山々からの豊富な伏流水に恵まれ、空気も水も美味しい町。「ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」はそんな最高の立地にある、47万㎡の広大な敷地を有するマウンテンリゾートです。都会の喧騒を離れ、心のデトックスとエネルギーチャージができる場所。このホテルステイの癒されポイントをご紹介します。
日向山高原に佇む、隠れ家的な滞在型ホテル
ご覧のとおり、ホテルの周囲は大自然! 神秘的な美しい山々に囲まれ、刻々と表情を変えるその景観は一日中見ていても飽きません。
この雄大な山々を眺めながら過ごす休日には、癒されポイントがたくさん!
癒されポイント1:大自然を愛でながら、100%かけ流し温泉を堪能
湯量が豊富な葛温泉の引き湯を100%かけ流した贅沢な温泉風呂は、ホテルの自慢。まだ明るい時間帯は周囲の山々を眺めながら、夜は星空を見上げながら楽しめるという至福の時間に。肌にじんわりとやさしい湯に、のんびりと浸かって深呼吸をすれば、溜まっていた疲れが一気に解消されます。
癒されポイント2:地産の食材とお酒を楽しめる
美味しい水があるところでは、当然ながら美味しいお酒がつくられています。そして大自然が育んだ食材の滋味も然り。ホテル内のレストラン「ボタニカ」では、その時季の信州産食材を一番美味しい形で料理し提供してくれます。
ちなみに取材班が伺ったときのメニューには、信州サーモン、安曇野産坊ちゃんかぼちゃ、季節地物野菜、信州味噌、白馬SPFポーク、大町ブルーベリー...などの文字が並び、ここでしか味わえない極上の一皿ひとさらがテーブルに並びました。
料理とともに楽しめるのが、大町で活動する生産者が酒造する日本酒やビール、ワイン。ローカルの皆さんにも愛されている酒蔵、市野屋や薄井商店の日本酒、北アルプスブルワリーの地ビール、ノーザンアルプスヴィンヤードのワインなど、信州食材との相性は言わずもがなですが抜群です。
大町産の地酒と信州の"秋の味覚"をブッフェスタイルで堪能できるペアリングプランも用意されているので、女子旅やカップル旅を計画中の人はチェックを!(期間限定で~2022年1月10日まで)
癒されポイント3:何度も通い詰めたくなるルームバリエーション
2020年にリブランディングしたこのホテルには、ゲストの滞在スタイルで選択できるよう8種類のカテゴリーから構成される73室の客室が用意されいています。
ファミリーやグルーブ滞在にぴったりのデュプレックス、キッズが大興奮しそうなルーム付きのキッズスイート、畳スペースも設けられたモダンジャパニーズルームなど、旅する相手や気分によって選択肢がいろいろ。次はあの部屋に泊まろうと、何度も足を運びたくなる魅力になっています。
癒されポイント4:楽しみが尽きない充実したアクティビティ
ホテルで過ごすだけで十分に満足できるステイが叶うのは、充実したアクティビティが揃っていてこそ。一年中ずっと楽しめる温水プール、スパやジムもあり、リゾートセンターではホテル周辺の広大な敷地を散策する際のお役立ち情報を入手できます。
ホテルの中央にある「エデン」も、何度も利用したくなる憩いのスペース。オリジナルスイーツでカフェタイムを楽しんだり、雰囲気たっぷりの夜のカクテルタイムもおすすめ。
キッズクラブには、さまざまな遊びが楽しめる工夫が。子供連れのゲストに大好評なのだそう。
「エデン」や「ボタニカ」ほかホテル内のインテリアのそこここに木が使われていて、温もりと癒しを感じます。そんなディテールも、リラックスしたステイにつながる重要なポイントだなと思いました。
ホテルロビーの一角には、信濃大町と周辺を紹介するブースも設けられています。大町とともにあり、大町を代表するリゾートホテルとして注目を集める“くろよん”。晩秋や初冬はもちろん、どの季節に訪れてもその四季の素晴らしさに出合えるマウンテンバケーション。次の旅先候補としてリストアップしておきましよう。
ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん
https://kuroyon.holidayinnresorts.com/
ちょっとそこまで、大町の魅力を探しに
ホテルステイだけでも十分に楽しめますが、せっかくなので町を散策しに出かけてみましょう。立山連峰を望みながらのんびり歩けば、至るところで水路から水のせせらぐ音が聞こえてきて、大町が水の町といわれる所以を体感できます。
酒蔵を覗いてみました
長野県に82蔵あるという酒蔵のなかでも規模的にはとても小さな酒蔵「市野屋」は、歴史は古く慶応元年創業で今年創立156年という老舗。地元や県内で栽培された美山錦、ひとごこち、山恵錦、しらかば錦などの長野県オリジナルの酒造好適米と、大町の水を使用。麹づくりから酒母工程、三段仕込みまでのすべてが手作りで行われていて、杜氏や蔵人のこだわりがたっぷり詰まった美酒が生産されています。
市野屋
https://www.ichinoya-kk.com/
こちらの「薄井商店」も創業明治39年という創立118年を迎えた有名な酒蔵です。二代目の蔵元、薄井芳介さんが銘峰白馬三山にちなんで名付けた『白馬錦』は、大町市民に愛される地酒の代名詞ともいうべき存在。すべての製品に信濃大町産の契約栽培米を原料米として使い、大吟醸から普通酒まで地産にこだわって造っています。北アルプス標高900mにある七倉ダム堰堤(えんてい)の先にあるトンネルでひと夏じっくりと寝かせたお酒や、雪の中で寝かせたお酒など、工夫を凝らした酒造りも注目されています。
薄井商店
https://hakubanishiki.co.jp/
大町初のブルワリーを発見
「水が美味しい大町にブルワリーがないなんて...」と、スキー愛好家が集まって2019年夏にオープンした「北アルプスブルワリー」。超軟水の大町の水を無理に水質調整せずに活かしたクラフトビールは、ラガーからペールエール、スタウトまで揃えた自信作が並びます。店に隣接された工場で造られ、醸造タンクの様子を眺めながらフレッシュな一杯をいただけます。お土産用に選びたい瓶ビールは、可愛いデザインのラベルが目印。
北アルプスブルワリー
https://n-alps.beer/
信濃の自然を満喫できる庭園へお立ち寄り
ここが目的で大町を訪れる人もいるという、化粧品ブランド「ラ・カスタ」が植物由来の商品であることを伝えるために造った「ラ・カスタ ナチュラルヒーリング ガーデン」。
五感で感じることをテーマに造られたガーデンは、絵画のように美しく整えられた四季折々の花や植物で構成されています。その美しい色彩や香りを楽しみ、花びらや葉にそっと触れたり、ガーデン内を流れる水路の清らかな水音に耳を澄ましてみましょう。香り作りのワークショップもあり、カフェでは特製ハーブティーも味わえます。
ラ・カスタ ナチュラルヒーリング ガーデン
https://www.lacasta.jp/garden
心が洗われるホテルステイ、そして水に癒される町散策と、大人のリラックス旅が叶う信濃大町。大自然の恩恵を受け止めて心と体が癒され元気を取り戻したら、また明日から頑張ることができそうです。