その土地ならではの美食に、ハイセンスな宿、写真に映えるきれいな景色。全部譲れないなら、四季折々の美しい自然を楽しめる韓国最南端の島、チェジュ島(済州島)へ。韓国旅行と言えばソウルが定番? いえいえチェジュにはシティとは異なる魅力がたっぷり詰まっているんです。今回は、大人のための特選スポットを紹介します。
●今回紹介するのはこの6スポット!(クリックすると各詳細にジャンプします)
- サムギョプサルなら「ビョルトンビョル ヒョプチェ海辺店(별돈별 협재해변점)」
- 韓国的ミニマルシックカフェ「muroi(무로이)」
- 絶品アワビと海景色の「チェジュミョンジンチョンボク(제주명진전복)」
- ハイセンスな邸宅ホテル「壬辰故宅(イムジンゴテッ/임진고택)」
- 大迫力のデジタルアートを体感できる「ARTE MUSEUM(아르떼뮤지엄)」
- 大自然のパワーを感じる「青窟物(チョングルムル/청굴물)」
オーシャンビューを見ながら楽しむ黒豚サムギョプサル
せっかくチェジュにバカンスへ来たのだから、昼間からワインを飲むのはどう? ちょっと贅沢かな?という背徳感すらも、美味しい料理をさらに楽しむエッセンスになるというもの。
オーシャンビューを眺めながら、チェジュ名物・絶品黒豚サムギョプサルをいただけるこちら「ビョルトンビョル ヒョプチェ海辺店」には、ワイン付きの一人用セットがあるので、一人旅にもおすすめ。アプタリ(豚肉の部位・前足)は肉厚でジューシーで香ばしい! じゅんわりとした食感と肉の旨味に舌鼓を打ちながら、ワインを飲んだりなんかして、至福のひとときを楽しめます。
サンチュやケンニプ、ミョンイナムルなどに包んでいただく、いわゆる一般的なサムギョプサルの食べ方に加え、トルティーヤに包んでオリーブやマスタードと一緒に食べる一風変わった味まで楽しめ、ワインにもぴったり! お肉はすべてスタッフさんが焼いてくれる上に食べ方も説明してくれる(韓国語)ので安心して身を任せて。補足ですが、イケメンスタッフさんが多いような気が…?!
ビョルトンビョル ヒョプチェ海辺店(별돈별 협재해변점)
済州特別自治道済州市翰林邑ヒョプチェ1ギル4
https://byuldonbyul.modoo.at/
贅沢な空間使いはこれぞチェジュ!韓国的ミニマルシックカフェ
静かに佇む漆黒の建物。あたりには何もない、自然のなかに突如現れたそのスポットは、地元のタクシー運転手さんたちからも「イゴモヤ??(これは何??)」と聞かれたほど(笑)。
実はこちら「muroi」という、カフェ。ミュージアムのような静けさと無機質な空間。余白たっぷりの空間を贅沢に使ったシンプルシックな内装は、まさにネオ韓国デザイン!
ずらりと並んだパンたちは味も本格的。イートインはもちろん、移動車の中で食べる用としてテイクアウトしてもよし。一つひとつがボリューミィなので、カフェ巡りしたいときは複数人でシェアして食べてもちょうどいいかもしれません。
韓国の若者たちの新たなフォトスポットとなっているこちらのカフェ。奥行きある廊下で、テラスで、印象的な外観を背に、など現地の方たちの写真の撮り方もぜひ参考にしてみてくださいね(すごく上手)。
南国の自然あふれるテラスを一面の窓から眺めながらのコーヒータイムは、遠くまで来た甲斐があったと実感できる時間。美しいイチジクタルトは食べるのがもったいないほどでしたが、しっかり美味しくいただきました。
muroi(무로이)
済州特別自治道西帰浦市安徳面トングヮンボンドンロ21
Instagram @_muroi
絶品アワビを海景色とともにいただきます♡
美味しいアワビの釜飯を食べたいときに訪れる、チェジュ市内東側に位置する有名店。韓国のグルメ番組「水曜美食会」でも紹介されたお店で、どの時間帯に訪れても賑わっている人気店です。
入店と同時にレジでスタッフさんに勢いよく「アワビの釜飯(15,000ウォン)」をオーダーし、海の見える席へ着席。エメラルドグリーンの美しい海とカモメが優雅に飛んでいる景色は、チェジュならでは。この景色を眺めるだけでも日々疲れた心が癒されていきます…。
20分ほどしてやってきた釜飯の蓋を開けると、白い湯気とともに磯の香り立つあつあつご飯、そして新鮮なぷりぷりアワビ! アワビの歯ごたえも味も、しっかりと噛み締めながらいただきます。ご飯のなかには蒸したサツマイモやかぼちゃ、銀杏。アワビとご飯を一緒にいただくと、豊かな風味を味わえます。素材の味を引き立てる素朴な味付けで、臭みもなく、噛めば噛むほど味わい深く。しかも釜飯を頼むと焼き魚まで付いてくるのは、チェジュならではの贅沢なボリューム感!
うれしいポイントとしては、女性の一人客も目立ったこと。昔に比べ、年々女性が一人で入りやすいお店が増えてきていて、ありがたい限りです。
チェジュ島の東側はタクシーが捕まらないことが多いので、時間があるときはのんびりバスで移動するのも旅の醍醐味。海岸沿いを走る201番のバスに乗り、チェジュの海と風景を眺めて移動しながら、途中下車してお店がある坪垈里(ピョンデリ/평대리)周辺の可愛いカフェや雑貨屋をまわるのがおすすめです。
チェジュミョンジンチョンボク(제주명진전복)
済州特別自治道済州市旧左邑坪垈里515-28
https://www.visitjeju.net/
3ヵ月先まで満室!予約困難な人気ステイで“ホカンス”
韓国ドラマ「ハイクラス」(TVN)などにもたびたび登場する、チェジュの豪奢な邸宅ホテル「壬辰故宅(イムジンゴテッ)」。3ヵ月先まで満室と、予約困難で有名な人気ホテルです。チェジュならではの石垣、広々とした緑あふれる庭。伝統的なチェジュの邸宅をモダンなインテリアでリノベーションしたハイセンスな空間は、うっとりする美しさ。オーナーのお父様は建築家であり、オーナー自身も家具デザインを勉強していたことから、内装やインテリアデザインは自身で手がけたのだそう。
素敵なホテル・宿を予約して、カップルや友人同士で宿ごもりをしながら贅沢な時間を楽しむことを韓国の新造語で「ホカンス」(ホテル+バカンス)と言います。壬辰故宅のような素敵な宿は、ホカンス目的で来るのもアリ! リゾート気分を味わいながら、ヒーリング・チェジュライフを満喫して。
壬辰故宅(イムジンゴテッ/임진고택)
済州特別自治道済州市旧左邑上道路16-13
https://www.imjingotaek.com/
光と音が織りなす大迫力のデジタルアート
韓国のデジタルコンテンツ製作会社「d'strict」が手掛ける「ARTE MUSEUM」。“永遠の自然”をテーマに展開する作品群は、これまでのデジタルアートの常識を超えていて、驚きとともに立ち尽くしてしまうほど迫力満点。なかでも「ウェーブ」ゾーンは一番人気! 大型LEDスクリーンに映し出される3Dの波は、さながら本物と錯覚してしまうリアルさ。わっと押し寄せて来たり、寄せては返す静かなさざ波になったり、波の音とともに、本物の海に来たかのような気分になれる場所。コロナで気軽に旅行することが難しい状況のなか、デジタルアートによってさまざまな世界のバーチャル旅行を味わえることも人気の理由の一つなのだそう。
満開の藤の花が咲き誇る空間は、人の動きに反応し蝶々が飛び交うユニークな遊び心も。目を見張るような美しい花々に心奪われながら、うっとりとする香りまで楽しめるのです。
実は、併設のカフェにもおもしろい仕掛けがあるので、ぜひドリンクをオーダーしてみて。純粋にアートとしても、フォトスポットとしても楽しめるミュージアムで、幻想的な時間を過ごしてみるのはいかがでしょう。
ARTE MUSEUM(아르떼뮤지엄)
済州特別自治道済州市涯月邑オリムビ路478
https://artemuseum.com/
チェジュの自然美に癒されるひとときを
チェジュ島には多くの龍泉水が分布しています。龍泉水とは雨水が地下に染み込んだあとに大水層に沿って流れ、岩石や地層の隙間から地表に湧き出たもの。かつてはこの龍泉水を中心に、多くの村が形成されたそう。龍泉水が湧き出る場所はとても涼しく、夏の暑さ避けにちょうどいいため、遊び場や休憩所としても親しまれていたのですが、現在、済州市と西帰浦市の龍川水は山間地域の開発と道路開設により破壊され、水量が減少、または消えているという実情も。
青窟物(チョングルムル)は、チェジュ島に多く分布している龍泉水の一つ。金寧海岸にはいくつかの龍泉水がありますが、ここ青窟物の水はそのなかでも冷たいといわれ、かつてはこの水で病気を治すために夏になると多くの人が2、3日間寝泊りしたと言います。
透き通る美しい水がとてもきれいで、吸い込まれるようにずっと眺めてしまいます。チェジュの自然の力を感じ、これからもこの美しい自然を大切にしていきたいという想いで胸がいっぱいに。チェジュの荘厳な自然美をじっくりと堪能できるスポットです。
目の前のカフェでは、チェジュに来たら1度は飲んでおきたい、ハルラボンエイドをオーダー。
青窟物(チョングルムル/청굴물)
済州特別自治道済州市旧左邑金寧路1ギル75-11階
Instagram @cafe.cheonggulmul
※2階は宿舎になっているため、上ることはできません。
いかがでしたか? 豊かな自然を誇るチェジュ、実は美しい自然だけではなく食もカルチャーも楽しめる場所なんです。予約困難な素敵な宿も続々とオープンしているので、ホカンス旅もおすすめ。上質な癒し時間を過ごしてくださいね。
VISIT JEJU
https://www.visitjeju.net/jp/
済州観光公社
Twitter @visitjeju_jp