テレビ番組「マツコの知らない世界」でマツコ・デラックスさんにも驚かれた忘れられないマニア3組の今を取材。今回はダンサーの織田慶治さん&理子さん夫妻が登場。
二人で踊る、その高揚感が人生を変えた
「踊ることが楽しくて、それを仕事にできた。なんて幸せなことだろうと思います」。そう語るのは、2014年に社交ダンスの統一全日本選手権で6連覇の偉業を成し遂げた織田慶治&理子ペア。同年出演した「マツコの知らない世界」では、あまりに情熱的な姿ゆえマツコさんに「怪奇現象」とまで言われていたお二人だけど、それは見てのとおり屈指の社交ダンス愛の持ち主だから。「10代で社交ダンスを始めて、それ以来一筋」のお二人が出会うのは理子さん19歳のとき。「すでにペアを組んでいる相手がいたのですが、踊ってみたらビビビときて」。群馬に住んでいた慶治さんに上京するよう毎日電話でアタックを続けたそう。
「社交ダンスの一番の魅力は、二人で踊る、ということです。支え合えるから踊れる。相手が大切ですから」(慶治さん)。
社交ダンスは大きくわけて2ジャンルあり、お二人は情熱的に踊る「ラテン」が専門。一度に2時間以上練習すると体が壊れる、といわれるほど激しい動き。だけどプロになってからも練習をつらいと思ったことはないそう。
「トップ選手になれば世界大会に出場でき、美しいものを見ることができる。それは踊りの芸術性にも反映されますから」(理子さん)。
踊り続けるなかで、お二人はご結婚。数々のタイトルを獲得し、現役引退後の6年前、ダンス教室「オダケイジダンスアカデミー」を開校した。
「シャイだった生徒さんが弾けて踊れるようになる。踊りで誰かが変わっていくのを見られるのは幸せです」(慶治さん)。
生活のすべてが「ダンス推し」となっているお二人。
「好きなことがあるなら、絶対に仕事にした方がいい。好きなら頑張れる。そのあとにはとっても幸せな毎日が待っていますよ」(慶治さん・理子さん)。
織田夫妻が語る「社交ダンス」の推しポイント
二人で踊る一体感!
一人ではできない技も二人なら可能。音楽に合わせて人と手をとって踊ることの楽しさは格別。練習も励まし合える。
スタイルアップできる!
ラテンは足を外側に向けて立つのが基本。これをマスターすれば普段の生活でも猫背が改善、スタイルもぐっと良くなる。
非現実的な夢の世界を感じられる!
煌びやかな衣装を着てスポットライトを浴びる、普段の生活では絶対に味わえない非日常が病みつきに。
織田慶治(おだけいじ)、理子(さとこ)
慶治さんは群馬県生まれ。14歳のとき幼馴染の影響で社交ダンスを始める。理子さんは東京都生まれ。15歳のときにバラエティ番組「ウリナリ芸能人社交ダンス部」の影響で社交ダンスを始める。
慶治さん18歳、理子さん19歳のとき、ダンス雑誌のペア募集告知を通じて出会う。2009年にスーパージャパンカップ全日本セグエ選手権優勝。日本インターナショナルダンス選手権大会日本人最高位。全日本チャンピオンに。2014年には史上初の統一全日本ダンス選手権6連覇達成。留学と大会出場のため一年の半分は海外ですごす。現役引退後は、オダケイジダンスアカデミーを開校。初心者からプロまで幅広くダンスを広める。「マツコの知らない世界」(TBS)、「ナカイの窓」(AX)出演で脚光を浴びる。