プロの先生たちと一緒に料理をしながら、英会話も学んでいく山田優さんの連載「Yu’s English Kitchen」。すべて英語で掲載したGINGER本誌の内容を、日本語訳でお届けします。今回は、2021年夏に東京・表参道にオープンしたロンドン発のイタリアンレストラン「リナストアズ」のオープンに携わったアントニー・ステットレーさんにスイーツレシピを教えていただきました!
本日のメニュー:イタリアのホームメイドドルチェ
Anthony These desserts look like a professional made them, but are actually so easy to put together. Do you bake cakes at home, Yu?
(プロが作ったかのようなデザートが、実は自宅で簡単に作れてしまうのです。優さんはご自宅でケーキを焼かれますか?)
Yu Yes, I do with my kids! Sometimes I mess up…hahaha.From brownies to crostata, add these to my baking to-do list as soon as possible. Italian cuisine invented tiramisu and panna cotta, doesn’t it?
(はい、子供たちと一緒に自宅でケーキを焼くこともありますよ! ときどき失敗するけれど(笑)。本格的なブラウニーやクロスタータは早速、私の作りたいものリストに加えようと思います。イタリアのスイーツといえば、有名なのはティラミスやパンナコッタですよね?)
Anthony Exactly! You know, when people think of Italian desserts, they think of tiramisu, some of those pastry concoctions…But that's not what Italians eat at home.
(その通りです! イタリアのデザートといえば、ティラミスやパンナコッタを思い浮かべる人が多いと思います。ですが、イタリアの家庭ではあまり食べられていないんですよ。)
Yu Oh really⁉ I didn’t know that. What is the Italian home-style desserts?
(そうなんですか!? 知らなかったです。イタリアの家庭的なデザートは何ですか?)
Anthony Instead, an Italian family is more likely to indulge in simple cakes, crostata(dessert tarts), or fruit, or ices with biscotti. Breakfast for us has always been sweet with coffee.
(イタリアの家庭では、シンプルなケーキやクロスタータ(タルト)、フルーツ、ビスコッティを添えたアイスクリームなどを食べることが多いです。特にイタリア人は朝食のときに、昔からコーヒーと一緒に甘いものを食べる文化があります。)
Yu Starting the day with something sweet, but not excessively sweet, isn't a bad idea. The sugar gives you a boost of energy when you most need it.
(過度な甘さでなければ、1日の始まりに甘いものを食べるのも悪くないですね。糖分はエネルギーを与えてくれていいですよね。)
レシピ1:バッチチョコレートブラウニー
●材料
A
無塩バター 375g
ダークチョコレート 375g
全卵 300g
バニラエッセンス 5ml
グラニュー糖 500g
小麦粉 225g
マルドンソルト 3g
バッチチョコレート 50g
無塩バター(鉄板用) 2g
トッピング用
ココアパウダー 1g
バッチチョコレート お好みの量
ホイップクリーム お好みの量
●作り方
1. 大きめのボウルにAを入れ、しっかり混ぜ合わせる。
2. 鉄板にベイキングシートを敷き、無塩バターを塗る。1の生地を流し込んだら、表面をへらでならす。(生地は厚くなりますが問題なく焼けます)
3. バッチチョコレートをスライスして入れる。
4. 180℃のオーブンに入れて、40~48分焼く。爪楊枝を刺して生の生地がついてこなければ焼き上がりの目安。
5. 焼き上がったら粗熱を取る。お皿にスライスしたブラウニーとクリームをのせ、クリームの上にバッチチョコレートのスライスをトッピングして完成。
レシピ2:アプリコットジャムとフレッシュタイムのクロスタータ
●材料
タルト生地 23㎝型
無塩バター(鉄板用) 3g
アプリコットとレモンのジャム 345g
タイム 5g
卵黄(表面に刷毛で塗る分) 1g
トッピング用
粉砂糖 0.3g
ホイップクリーム お好みの量
●作り方
1. タルト生地の底全体にフォークでまんべんなく穴をあける。アプリコットとレモンのジャムをのせ、塗り広げる。
2. 1にタイムをふりかける。
3. 残りのタルト生地を短冊状にカットして網目模様に並べ、余分な生地端で縁を整える。表面に溶いた卵黄を薄く塗り重ねる。
4. 165℃のオーブンで45分間焼く。黄金色に焼きあがったらオーブンから取り出し、粗熱を取る。
5. お皿の上にスライスしたケーキとクリームをのせ、ケーキの表面に粉砂糖をふりかけて完成。
Anthony Stettler(アントニー・ステットレー)
パリのミシュラン3つ星レストラン「ル・タイユバン」やフォーシーズンズ・パリなど、世界的に有名なホテルで開発兼パティシエを務め、最高レベルの国際的な経験を積む。16年前に来日し、パークハイアット東京やフォーション・ジャパンなどで経験を積んだ後、リナストアズのオープンに携わる。
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