料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子さんが、美味しく食べながら体調を整える、薬膳レシピを紹介。身近な食材の薬膳的効能を知って、毎日の暮らしに役立てて。
女性に多いお悩みの「便秘」。実はひと言に便秘といっても原因によってさまざまなタイプがあります。梅雨の時季に想定されるのは、ジメジメした天気が続いて食欲が落ちてしまい、食べないことによる「食事量の減少」そして「パワー不足」が原因となるもの。
そんなときにおすすめなのがさつまいもです。消化を強めて腸の巡りをよくするので、旬の秋だけではなく、体に余分なものをため込みたくない今の時季にも実は適した食材なのです。
薬膳的セルフケア食材「さつまいも」
さつまいも…おなかの調子を整える、腸の巡りをよくする
さつまいもはおなかの調子を整え、パワー不足を補います。食欲がわかなかったり、疲れやすいときにおすすめです。また、腸の巡りをよくするので便秘にお悩みの方にぜひ食べてほしい食材です。
また、今回のレシピで使用した「メープルシロップ」「ごま」も腸の調子を整えるのによいとされています。腸にアプローチする食材を組み合わせ、ため込まない体を作りましょう。
揚げずに簡単!腸内環境を整える「メープル大学芋」
●材料(作りやすい分量)
さつまいも 1本(300g)
サラダ油 大さじ3
黒いりごま 適量
A
メープルシロップ 大さじ2
しょうゆ 小さじ1/3
塩 少々
●作り方
1. さつまいもはひと口大の乱切りにし、耐熱のボウルで5分ほど水にさらす。水を切り、ふんわりラップをして600Wのレンジで4分加熱する(大きいものに竹串を刺し、すっと通ればOK)。ラップを外して粗熱をとる。さつまいもの濡れている部分は広げて乾かすか、キッチンペーパーで水気を拭きとる。
2. フライパンにサラダ油を中火で熱し、さつまいもを入れる。全体を混ぜながら、表面がカリっとして色がつくまで揚げ焼きにする。
3. 火を止めてキッチンペーパーで余分な油をふき取る。Aを加えて弱めの中火にかけ、全体に絡める。とろみがついてきたら黒いりごまを加える。
●ポイント
・あらかじめレンジで火を通すことで、少ない油で調理できます。
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