石原さとみは意志の人だ。彼女の魅力すべてが天性のものであるかといえば、「NO」。模索して、切り拓いて、少しずつ自信と喜びを手にしてきた20代を経て、「悪くないじゃん、私」と思えるにいたった現在がある。自らに向き合うさま、その心のあり方に触れた。
「何のためなのか?」 目的をはっきりと
「今でこそ少なくなりましたが、振り返ってみると、心が揺らいでしまっていたころは、目的がはっきりしていなかった。ゴールが定まらないと心も定まらないので、ちょっとした悩みでぐらんぐらん揺れていました(笑)。
目的があると心の支えになるし、そこが決まりさえすれば寄り道したっていい。どんな道のりを歩むかは自由だから。もし迷ったり、悩んだりすることがあったら『何のためなの?』って自分に問いかければいいと思います。雑念が消えて、すごく生きやすくなるような気がします」
知識と経験があれば、怖いものなんてない
「20代前半までの私はプラスすることばかりを考えていて、メイクも塗り重ねたほうがいいと思っていたし、ファッションも“重ね着=おしゃれ”と信じていた時期も。その原因は、私がまだ自分を知らなかったから。素のままでは怖くていられない・・・そんな自信のなさの表れでもありました。知識や経験が培われるのと同時に、“これさえあれば大丈夫”と思える、人生のベースになるものを構築できたんです。不安や怖さを以前よりも感じなくなったし、肩に力が入るようなこともぐんと減りました」
“主観”から“客観”へ視点をスライド
「私もそうだったように、女性は目の前のことにのめり込んで、周りが見えなくなりがち。マイナス思考に浸ってしまう前に、“考え方をちょっとずらしてみよう”と 立ち止まってみるのもいいと思う。都合のいいストーリーでもいいので『これを乗り越えたら、またひとつ成長できるはず!』と未来を思い描くことが大事なんじゃないかな」
自分の道を、自分の手で切り拓く
たくさんの悩みに直面するたび、自分の知識と経験を信じ、道を選んできた石原さとみさん。そんな彼女のデビューのきっかけになった、ホリプロタレントスカウトキャラバンが、今年も募集受付を開始。ほんの少しの勇気で、新しい未来が広がるかもしれない!
詳しくは、http://www.horipro.co.jp/tsc2018/まで。
石原さとみ(いしはらさとみ)
1986年12月24日生まれ、東京都出身。7月よりスタートする主演ドラマ「高嶺の花(」日本テレビ系・毎週水曜22時~)では、華道の名家に生まれ、美貌、キャリア、財力に加え圧倒的な才能を持つ、主人公・月島ももを演じる。脚本は「101回目のプロポーズ」「高校教師」の野島伸司氏が担当。