メモリアルイヤーがいよいよ開幕。誰にとってもスペシャルな年となりそうな2020年、 新しい自分になるために、新しい世界に飛び出すために、何かせずにはいられなくなるはず!そんな新年の幕開けに、気になるあの人は何を目指している?
人気実力ともに揺るぎない地位を確立しつつある役者ふたりの新田真剣佑さんと北村匠海さん。プライベートでもかけがえのない友情で結ばれる彼らが語る、2020年の未来像とは?
仲間とともに仰ぎ見てこそ、希望はさらに輝く
2020年に向けて、自らの手で未来を切り拓く。それは楽しく、しかし険しい道だとするならば、そこに友が伴走してくれると想像したら、どう感じるだろうか。同じ目標に向かって鼓舞し合い、心折れそうなときには支え合う。するとあまりに遠く感じた未来が、手の届く現実として射程内に見えてくるのではないだろうか。
新田真剣佑と北村匠海。お互いの才能に惚れ、認め合うふたり。彼らは理想の未来を見据え、刺激し合いながら前に進む〝戦友〞である。
いよいよ1 月24日には、W主演となる映画『サヨナラまでの30分』が封切られる。新田さん演じるこの世に想いを残す青年・アキと、北村さん演じる大学生・颯太が、 ある限られた時間だけ体を共有する、 青春音楽ラブストーリー。
「今回でなんと4度目の共演になります。僕は颯太を演じると同時に、体が入れ替わったときのアキも演じるというなかなか複雑な撮影。でも相手がまっけんだから安心感がありました。これまでの共演で彼の背中をずっと見てきたけど、それが糧となり、導線となって、ここにたどり着いた。そんな運命すら感じる作品になりました」
そう語る北村さんの横で、新田さんは心地よさそうに寛いでいる。
「僕が匠海に抱いているのは信頼感。僕の役を演じるなら、自分を理解してくれる彼以外いないと思っていたから、この配役がすごくうれしかった。 最初は話し合いながら役作りを進めていったけど、途中からは『あうん』の呼吸で。とても幸せな撮影でした」
未来から逆算すると今やるべきことが見える
北村さんが「実は」と2020年の驚きの展望を語り始めた。
「未来像をイメージしたとき、自分は“作る”側にいるかもしれないと思っていて。昔から監督業に携わりたいと話していて、人を輝かせることが好きだから、いつかは制作側に立ってみたい。自己ブランディングをじっくり考える年になるだろうし、だからこそひとつひとつの芝居も噛みしめてやっていきたいなと」
新田さんは驚きながらもこう返す。 「匠海なら両方できる。初監督作品には、僕が出たいな」 すると、北村さんの顔が華やいだ。
「そのときは短編やオムニバスじゃなくて、大作の舞台を用意したい。まっ けんが纏(まと)う華やかなオーラは誰よりも僕がわかっているつもりだから。あ、もしかして大それたこと言ってる? (笑)」
「全然。だって未来は語りたい放題。 僕たちは何にでもなれるんだから」
このやりとりに勇気がわく。未来を友と歩むことは、2020年、世界が無限に広がることにほかならない。
新田真剣佑(あらたまっけんゆう)
1996年11月16日生まれ、米・ロサンゼルス出身。アメリカでの映画出演を経て、2014年より日本を拠点に活動をスタート。’20年は、映画『カイジ ファイナルゲーム』(佐藤東 弥監督)に続き、W主演を果たす映画『サヨナラまでの30 分 』が2020年1月24 日全国公開予定。1年前にこの世を去ったミュージシャン・アキ(新 田真剣佑)が、大学生・颯太 (北村匠海)の体を借りるという斬新な物語を紡ぐ。
北村匠海(きたむらたくみ)
1997年11月3日生まれ、東京都出身。 子役からキャリアを積み、 2011年に結成したダンスロックバンド「DISH//」ではボ ーカルとギターを務める。近 作に映画『HELLO WORLD』『影踏み』ほか多数。映画『サヨナラまでの30分』では、カセットテープを再生する30分間だけ、ふたりは入れ替わり、ひとつの体を共有す る。入れ替わりの時間を通して“彼女”と出会い、やがてふたりの歌が運命を大きく動かしていく。