「おすすめ」と「似合う」は別の話! アラサー女性は保険をどう選ぶ?

みなさん、ファッション誌を読んでいますか? GINGERを毎号読んでいる人、他にも数冊読んでいる人など、きっといろいろなところに鋭いアンテナを張っていることでしょう。誌面ではモデルが素敵な服を着ています。「おすすめコーデ」の靴やバッグも載っています。

ここで質問!その服、すぐに買いますか?

そんな訳ないですよね。きっと「自分に似合うかな」とか「手持ちのアイテムとどう合わせようかな」などと考えた上で、お財布と相談して買いますよね。 ところが、保険の場合はどうでしょうか。「人気ナンバーワン」や「女性におすすめ」といった保険に何の疑いもなく加入する人がたくさんいます。そして、残念ながら保険のコーディネートに失敗するケースが数多く見られます。
今回は自分に合う保険の選び方についてお話しします。

「この保険に入ろう!」が失敗の第一歩

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ファッションで大切なことって何でしょうか。着た時の見た目はもちろん、着心地や値段などを含めて自分に似合っているかどうかですよね。

保険も同じで、保障や保険料が自分に合っているかどうかが大切。身長や体型によって似合う洋服が異なるように、年齢、家族構成、収入、将来のプランなどによって合う保険は人それぞれなのです。

実際、私の保険ショップにも「この保険に入りたい」と「決め打ち」して相談に来る方がいます。まずは、保険コーデにトライする。ここまでで大きな第一歩です。ですが、多くは、雑誌でよくある「売れている保険ランキング」や「専門家が教えるお得な保険」といった記事を見て「これがいい!」「これに入ろう!」と決めてきた人です。そして、多くの人がこのように質問されます。「みんなこの保険に入っていますか?」

しかし、保険にはいくつも種類があります。死亡保険ひとつでも、各保険会社に複数の商品があり、特約(主契約に追加するオプション)との組み合わせを考えると、膨大な商品数になります。

例えば、流行りの色のニットはたくさんのブランドから販売されますよね。では、実際に購入したニットに決めた理由はなんでしょう?保険もニットも「これ!」と決め打ちしたものより、試着して店員さんと相談してみれば、もっと自分に合うものがあるかもしれません。

決め打ちは、自分にとってベストな保険を選択するというプロセスを丸ごと排除してしまうこと。保険選びで失敗しないための第一歩は、情報を鵜呑みにしないこと。商品に関する先入観と思い込みは禁物なんです。

お気付きかもしれませんが、保険料はトータルで数十万円~数百万円にもなります。ニットとは比較にならないお金が掛かるのです。できるだけ、希望を伝えてたくさん「試着」してから決めましょう。

大まかで全然OK。自分の「これから」を考えてみよう

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では、自分に合う保険はどうやって選べばよいのでしょうか。保険に数えきれない膨大な種類があることを踏まえると、自力で情報を整理するのは現実的ではありません。

「保険は難しい」という声を未だによく耳にしますが、覚えようと思うからそう感じるのであって、そもそも自分で「保険商品」の勉強をする必要はないのです。それは、ニットのカッティングやパターン、カシミヤの原産地を調べるようなものですから。

じゃあ、どうすればよいでしょうか?
答えは簡単。保険ショップでフィッティング&コーディネートすればOK。保険の勉強をするよりも、よい保険ショップ(のプロ)を見つけることに専念した方が、自分に合った保険が見つかる可能性は高まります。

その時にとても大切なことが2つあります。1つ目のポイントは、自分のライフプランを考えてみることです。

洋服を買うときには、こんなスタイル、こんな色といったイメージを思い浮かべるでしょう。保険もそのイメージが大切。自分がこれからどんな風に生きたいか、どんなことにお金を使い、どんなことに備えていきたいか、大まかで良いので思い描いてみましょう。個々の保険商品について詳しく調べるのは大変ですが、自分のことなら自分が一番よく知っているはず。

例えば独身女性なら、病気やケガに備えたいという人も多いでしょう。将来のために貯蓄したいという人もいますし、そのための手段として、保険(貯蓄型)のほかに貯蓄や投資もあります。月々の保険料が高すぎると、暮らすため、遊ぶため、学ぶためのお金がなくなってしまいます。そのバランスと優先順位も、ある程度自分でイメージをつけておくと良いでしょう。

そう!! まずは「この保険に入りたい」ではなく「こんな人生を送りたい」というイメージが大切なんです。

ゴリ押しタイプも淡々タイプも避けたい

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大まかなライフプランができたら、さまざまなイベントやアクシデントが起きた時に役立つ保険をトータルでコーディネートしてもらいましょう。

さて……誰に相談しましょうか?やっぱり、ファッションも保険も気の合う信頼の置ける「プロ」にコーディネートしてもらいたいですよね。それが、自分に合う保険を見つける2つ目のポイントです。

例えば洋服を買いに行ったお店で、自分に似合いそうもない洋服を「おすすめですよ」と押し付けてくる店員はイヤですよね。保険ショップでも、こちらの描くライフプランを詳しく聞くことなく「これがおすすめ」「これが人気」と押し付けてくる人も残念ながら存在します。もちろんこれではプロとは言えませんし、きっと気も合わないし信頼も置けませんよね。

逆に、淡々としているのも危険。例えば、「決め打ち」で相談に来る人に対して淡々と加入を進めていくタイプ。または、お客様の「予算ありき」で商品を出してくるタイプです。

プロであるならば、その人に最も合う商品を探さなければいけません。商品を提案する際も、先ずは「保険料ありき」では無く、どういう保障が必要なのかを最重点に置いて相談を受けなければなりません。その役目を放棄している時点で、やっぱりプロ失格と言わざるを得ません。

まずは自分のライフプランについて全てを受け止めて聞いてくれる「プロ」を探しましょう。そのためには、実際に保険ショップに行ってみるのが近道。最近はショッピングモールや駅の周りなどに保険ショップがたくさんあります。「ここは合わないな。プロはいないな」そう感じたら、別の保険ショップに行けばいいでしょう。

ふらっと洋服を見にセレクトショップに入る感覚で、保険ショップに立ち寄ってみてくださいね。ちなみに私の保険ショップではたくさんの「プロ」が美味しい珈琲と共に皆さんをお待ちしています(笑)

文/杉山将樹


杉山将樹
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杉山将樹
110ホールディングス株式会社 代表取締役 株式会社ほけんの110番 代表取締役 一般社団法人 保険乗合代理店協会 理事 1970年生まれ。 20代は建築設計、30代半ばまでは住宅セールスと住宅業界に身を置き、 35歳より保険業界へ。外資系生保にて新人賞、TOPアドバイザー等多数のコンテストに入賞。 その後39歳で株式会社ほけんの110番に参画、関東支社長・営業本部長・常務取締役を歴任。 2016年11月現在、北海道から沖縄まで全国80拠点以上を展開している。 「with you 1-10―あなたのために1から10まで」をキャッチフレーズに全国を疾走中。人呼んで業界のお洒落番長。東京都港区在住。著書に『死亡保険金は「命の値段」もっともシンプルな保険選び』(幻冬舎)がある。
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